今日の約束の時間だけど
1時間ほど遅らせようと
思っているんだ
君はいつも時間に追われて
忙しすぎるから
束の間だけど
休息の時間を
プレゼントするよ
たまには
なにも予定がない
空白の時間を
過ごしてみてよ
僕は多分
秋の風に吹かれて
君のことを想いながら
その辺を散歩しているかな
じゃあ後でね
# 束の間の休息 (299)
もしも何か
辛いことや悲しいこと
苦しい思いがあるのなら
いつでも
ここにおいで
熱い紅茶に
ブランデーを1滴垂らした
特製ティーを
作ってあげるよ
泣きたかったら
人目に付かない
一番奥のテーブルがいいよ
何があったのかなんて
野暮なことは
聞いたりしないさ
淋しかったら
ハグしてあげる
力を込めて
抱きしめてあげる
古いジャズが聴きたくなったら
ここにおいで
いつだっていいよ
待ってるよ
# 力を込めて (298)
月の光が
わたしの影を
独りの影を
浮かび上がらせて
心の奥底まで
射し込んでくるから
過ぎた日の
あのひとへの想いを
ひとつひとつ
辿り始めてみたりして
甘く柔らかな想い出だけを
ぎゅっと抱きしめ
独りきりの淋しさを
慰める
# 過ぎた日を想う (297)
数年前に
富士山麓で見上げた夜空には
到底言葉に出来ないほど
夥しい数の星々が
ひしめき合い
瞬き続けていた
それは
わたしがいつも眺めていた星空とは
まるで違っていた
こんなにも神秘的で美しい星空が
果てしなく広がっていることを
それまで知らずにいたことで
余計に心を摑まれ
揺さぶられ
激しく魅せられた一夜だった
あの日から
星空や星座への想いが
大きく変わったことは
言うまでもない
# 星座 (296)
本当は1度ぐらい
あなたと踊ってみたかった
ステップなんて
どうだって良くて
音楽に合わせて
ただユラユラと
左右に揺れているだけでも
いいのに
シャイなあなたが
踊るはずがないからと
わたしは知らんふりして
飲み終えたグラスの氷を
ずっと眺めていた
あの時
勇気を出して
踊りませんか?と
ひとこと言えていたなら
何かが変わっていたのかな…
# 踊りませんか? (295)