君の魂が
この世にあるうちに
わたしの
声が
手が
想いが
届くところにあるうちに
時間よ
止まってくれないか
君の命の灯火が
消えてしまう前に
どうしても伝えたいことが
残っているんだ
二人でやりたかったことも
一緒に行きたかった所も
まだ沢山あるから
そんな話もしたいのだ
お願いだから
お願いだから
時間よ 止まれ!
# 時間よ止まれ (182)
きみはいま
げんきですか
ぼくがいなくなったあとの
きみのこころは
なにか
かわりましたか
ぼくのこころは
きみとさよならしてから
すきまだらけになって
おもいでというなの
かぜがふくたびに
かたかたと
さみしいおとが
しています
きみは
どうですか
もしも
ぼくとおなじなら
いますぐに
あきかぜにたのんで
コスモスのはなを
たくさん たくさん
おくります
きみのこころの
さみしいおとが
すこしでも
やわらぐように
☆ コスモスのはなを (281)
君と並んで
コスモスの花畑を眺めた
遠い日
風にそよぐ花々に
心奪われ
夢中でシャッターを切る
君の姿を
こっそりと撮った写真に
その時の
満ち足りた幸せが
写っている
叶うことなら
もう一度
コスモスの花畑で
君と
あの笑顔の時間を
# 花畑 (280)
月影さえ
雲で隠し
雨を降らせて
空は泣く
密やかに
挽歌のように
心に染みる雨音は
終わった恋を
連れてくる
泣き続ける空
降り続く雨
眠れない夜が
始まる
# 空が泣く (279)
元気なふりを
していても
君は
すっかりお見通し
理由は聞かず
いつもより多い
LINEの数に
君の優しさが
溢れている
# 君からのLINE (278)