あなたとの日々は
すべてが
過去形で
わたしの現在形は
哀しみと
淋しさばかりで
二人の未来形は
完全に
失われた…
月が雲に
隠れてくれたから
今夜は
思い切り
泣いてしまいそう
☆ 心模様 Part2 (238)
想いは
いつも還って行く
あの日のあの場所へ
夕暮れの海の上に
いまにも落ちそうに傾いた
下弦の月
二人だけの
安らかなひととき
恋の始まり
想いの始まり…
そうか!
あなたとの日々は
もう
「過去」なのだ!
「過去」という
その言葉に
その文字に
その響きに
あてはめて
愕然とする
淋しさが
一気に
雪崩のように
押し寄せてきた
☆ 心模様 Part 1 (237)
愛しいひとは
空の上…
それが
最初から決まっていたことなら
寿命とか
運命とか
そう思うしかないけれど
このやるせない悲しみは
置き去りにされた想いは
最初から決まっていたなんて
思えない
思わない
思いたくない
# 最初から決まってた (236)
あなたを亡くしてからの
わたしの世界は
無彩色
光の射さない
薄暗い部屋で
想い出だけを
抱きしめて
蹲り(うずくまり)
動けずにいる…
こんな姿は
あなたが望んではいないこと
わかっているよ
輝く太陽の下で
いきいきと前に進む
笑顔のわたしを
待っていることも
心配しないで
そのうちに
涙を
太陽に
乾かしてもらうから
笑顔も
取り戻すから
# 太陽 (235)
鐘の音は
祈りと
願いに
満たされて
空に
地に
響き渡る
この痛みを
この悲しみを
癒せ
鎮魂の
鐘の音よ
# 鐘の音 (234)