透き通った陽射しを
紡いで
空の青さで
染めあげて
あなたへの
想いをこめて
一枚の布を
織りました
この布を帆にして
暗い夜の海へ
舟を出します
すべるように走る
この舟の行き先は
もちろん
あなたの夢の中
あなたが目覚める
そのまえに
朝陽が昇る
そのまえに
消えてしまう掟だけは
守らなければ
ならないけれど…
# 目が覚めるまでに (232)
雲よ
お願いだから
月を
隠さないでくれないか
淋しくて
淋しくて
暗闇にまぎれたら
きっと
泣いてしまうから
今夜は
月明かりを
消さないでほしいのだ
☆ 淋しい夜 (231)
明日
もし晴れたら
逢いに行くよ
雨でもきっと行くよ
君と逢える日の
僕の心は
いつもきまって
ピカピカの日本晴れ
「君は僕の太陽だ」
なんて
古くさい台詞だけど
でも
そのとおりなんだ
ちょっと
悔しいほどにね
# 明日、もし晴れたら (230)
わたしのこころは
ききわけがない
どんなに
わすれなさいと
いいきかせても
できないことだと
なくばかり
☆ わたしのこころ
# だから、一人でいたい (229)
逢いたくても
逢えない寂しさは
果てしなく広がり
熱い想いは
徐々に
諦めに苛まれて行く
恋しいと
呟いた言葉は
土砂降りの雨音に
かき消され
行き場を失くす
深い溜め息
孤独感
夜の闇の中で
息を潜めて
ただ一人
夜明けまでの
時を
虚しく数える
☆ 長い夜 (228)