君に
逢えない淋しさが
日常となる
さみしさ
✩さみしさ (161)
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朝から
シトシト雨の音
窓を開ければ
冷たい雨が
心の中まで降り込んで
あのひととの
想い出までも濡らすから
わたしは
今日も
梅雨模様…
# 梅雨 (160)
ときめいて
華やぐ心
緩む頬
ケータイを持つ指先も
震えそう
君との
約束の時間まで
あと5分
✩ 待ち合わせ (159)
もしも
小鳥になれたなら
今すぐに
大空へと飛び立ち
あのひとへの想いを
流れる雲に
預けましょう
柔らかな雲に包まれた
わたしの恋が
いつか
銀の雨の雫となって
静かに
優しく
あのひとのうえに
降るように…
✩ 銀の雨の雫となって (158)
そんなふうに
見つめないでください
心が揺れてしまいます
素直になってしまいます
怒っていたはずなのに
泣き出したくなってしまいます
ごめんね なんて
わたしのほうが
言ってしまいそう
今まで
待ちぼうけをさせたのは
あなたなのに…
# ごめんね (157)
半袖の
真っ白なカッターシャツに
ネクタイが
あのひとの
夏の定番だった
第一ボタンをはずして
ネクタイを少し緩め
仕事に没頭する姿に
密かに恋をした
半袖シャツ姿の
あのひととの
出会い記念日が
もうすぐやってくる
あのひとがいない
寂しい夏が
今年も
近づいている
# 半袖 (156)
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やさしさは
きっと
「余裕」から
うまれるんだね
✩ 独り言(155)