月の光の
零れる夜は
想い出の小箱を
そっと開けて
あのひとの面影
抱き締めて
出さない手紙を
出せない手紙を
書きましょう
お元気ですか
いま 何をしていますか
相変わらず 忙しいのですか
煙草の数は 増えてはいませんか
お酒は 飲み過ぎてはいませんか
待つのは 無駄なことですか
……
書いた手紙は
月夜の海に
祈りを込めて
流しましょう
いつか
優しい
波の音となって
あのひとの耳に
届くよう…
# 月夜 (61)
どこかで
この絆を断ち切らねばと
ナイフを握りしめて
もうどれだけ
立ち尽くしているだろう
心の奥に
くい込むように絡みついた
想い出を振りほどき
切り捨てて
忘れてしまえば
そこから始まる
新しい日々
判っていながら
手にしたナイフは
躊躇いの時の中で
少しずつ
蒼く
錆びていく
# 絆 (60)
空が
どこまでも
青い日は
たまには
ココロを
ジャブジャブ
お洗濯
広い野原で
のんびりと
風に吹かれて
乾かせば
涙のシミも
きっと綺麗に
消えるでしょう
# たまには (59)
向き合えば
こぼれる微笑み
言葉がなくても
伝わる想いに
戸惑い
恥じらい
大好きな君に
見つめられて
心の花びら
恋に
染まる
# 大好きな君に (58)
憂いを帯びた
下弦の月に
あなたの面影を
重ねてしまうから
月明かりの中
想いのすべては
あなた宛のもの
もしも
願いが届くなら
あなたの心
今宵
一夜だけでも
わたしひとりのもので いて
✩ 下弦の月 (57)
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ひなまつりの思い出は
七段飾りのお雛さまの前での
記念写真
家族みんなのはじける笑顔
美味しい料理を囲んでの団欒
暖かでスィートな時の流れ
雛人形を見る度に
いつも
幸せな気持ちになれるのは
両親の大きな愛情のおかげです
# ひなまつり (56)