空が
明るくなってきた
雲の切れ間からは
青空も
顔をのぞかせている
雨ばかり降っていた
わたしのこころも
そのうち
晴れるだろう
笑顔もきっと
戻ってくるだろう
たとえ
ここに
太陽のような君が
いなくても
✢
青空に
吸い込まれていくくらい
このこころ
軽くなれ
# 太陽のような (46)
願いは
完全燃焼
ひとひらの
灰も残さず
再び
君と出会うため
0からの旅立ちを
# 0からの (45)
行き先を失くした想いは
何処で時を過ごせば
いいのでしょう
伝えきれなかった想いは
何処に行けば
いいのでしょう
こころの奥深く
声もなく沈澱していく
哀しみを前に
行き先のない想いを
抱きしめたまま
動けないでいるわたしを
立ち尽くすしかないわたしを
どうか
責めることなく
憐れみと
同情の眼差しだけで
いまは
見守っていてほしいのです…
# 同情 (44)
晩秋の陽射しを受けて
金色に輝く葉は
風に頼ることもなく
銀杏の樹から
一枚 一枚
無音で
華麗に舞い落ちてゆく
その潔さを
いま
わたしの恋にも
欲しいと 願う
# 枯葉 (43)
雨つぶ
ぽとり
花びら
はらり
ことば
ぽつり
想い出
ぽろり
哀しみ
ふわり
なみだ
ほろり
わたし
ひとり
今日に
さよなら
# 今日にさよなら (42)