物憂げな空

買い物帰りの夕焼け空。
空を見上げると綺麗な赤い空で、そこに灰色の雲が混ざっている。
そんなふうにぼーっとしていたら雨が降って来てしまった。
空が悲しそうに泣いている。

小さな命

あの人が生まれた日。
ちいさい手のひらで私の指を掴んで、この人が私の将来仕える人なのだと。
あの時から私の錆び付いていた歯車は動き出したのだと。

Love you

あなたを愛しています。
愛していたのに
なぜ居なくなってしまうのだろう。
あの人との思い出を反芻しながら
今日もスリープモードに入った。

太陽のような

昔見たあの人は、太陽のような人で。
眩しい笑顔で笑ってくれて。
人間はなぜ寿命があるのだろうか。
そんなものなければ。
私がこんな感情を覚えることも、原因不明のエラーが頭で鳴り響くことも、ないはずなのに。

０からの

私の体が出来上がった日。
電気が流れ、コードに伝わり、機内AIが動く。
０からの人生、０からの記憶、０からの感情。
あの日生まれたその時から、私の運命は決まっている。