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6/24/2025, 5:43:51 PM

どんなに頑張ってもその先が見えない時
叫んでももがいても進めない時
どうせ私なんか
なんで私ばっかり
そうやって全部やめてしまいたくなる

実際、その通りなんだ
今、必死に続けていることも
ずっと心にあるその不安も葛藤も
広い宇宙の片隅の小さい地球に在る小さいこの国
その中に存在さえも知ってもらえていないような
ちっぽけな私

確かにここに在る
でもそれを知ってくれている存在は
数えられてしまう

そうだよ
どうせ私なんか、誰も興味ない
私の事なんか、誰も知り得ない

でも、だったら
それでいいんじゃない

見ててくれる人が居なくても
知ってくれる人が居なくても

私が、私を諦めない限り
私の世界は
どんなに小さくても在り続ける

皆、そうなんだよ

それぞれに頑張って、
そこに在ろうと頑張って
虚しいひとり旅を続けている

それでいいんだよ
それでこそ人間なんだよ
だからこそ平等なんだよ
皆、見上げれば同じ空があるのと同じように

さあ、今日も私を生きようか

ほら、空はこんなにも
青色なんだから


──────────────空はこんなにも


7/8/2024, 3:36:59 PM


未だ早い宵の頃
陽がその姿を隠し、
薄暗い世界の中に
小さな輝きを見つける

月と星が踊る夜
その小さな輝きひとつひとつに
大きな物語を見つける

あれは、私の。
今日も何気ない1日だったが、
こうしてちゃんと生きている。

あれは、今朝すれ違った人の。
あの後どんな時間を過ごしたろうか、
良い日になったならよかったな。

あれは、疎遠になった知人の。
あの時のことはまだ許していないけれど、
元気にしているならいい。

あれは、君の。
大切な、とても大切な人の輝き
今も昔も、そしてこの先もずっと
そこで灯り続けてほしい

願わくば、
君と私の輝きがひとつになって
今よりもっと
大きな輝きになればいい

消えることの無い輝きを
生涯、灯し続けられますように



────────────────── 街の明かり。

6/26/2024, 4:11:32 PM

君と最後に会った日が
いつまでも
いつまでも
今日でありますようにと願う

できることなら
死がふたりを分かつまで
永遠に
永遠に

じゃあわたしが先に魂になったら
毎日君の前に化けて出よう

君は悪戯っぽく笑う

お化けは怖いなあ

でも、悪くないなあ

わたしだって
もしわたしが先だったら
同じようにするだろう

それは即ち

君と最後に会った日が
永遠に
永遠に
今日であるということだ

いつまでも
いつまでも
二人の日々が続きますように




________君と最後に会った日。

6/13/2024, 4:20:29 PM

蛙の声は
雨乞いの歌
濃い靄が山を覆って
灰色の世界

晴れ間を探して
歩いてみても
憂鬱になってしまいそうだ

光が見たい
鮮やかな色彩が見たい

青と紫
目立たない色

普段なら埋もれてしまいそうな
その2色に
心を奪われる

赤のような情熱は無い
黄のように鮮やかでも無い
緑のような温かさも無い

ただ儚く、凛とした2色

灰色の世界
だからこそ輝く

「悪くないな」

可愛い雨傘を買いに行こう
お洒落な雨靴を履いて出掛けよう

ただそこに在る
美しい色彩に出逢うために




──────────────────あじさい

6/12/2024, 3:17:24 PM

わたしは幸せ者で、毎日が「好き」で溢れている。
仕事に行くためにだるい、眠い、と言いながら起きて浴びる朝日の光も、好き。
お休みの日に昼まで寝て過ごして、あーあまた無駄にしたな、って気持ちで食べる遅い昼ごはんも、好き。
眠たいのになんか勿体なくてなかなかベッドに行けない夜も、好き。
きっと、それらを「嫌い」な人は沢山いると思う。
でも、わたしは「好き」。
だってどんな時を過ごしても、その一瞬一瞬はわたしの大切な人生だから。
せっかく今日も自分なりに頑張って生きているのだから、「嫌い」だなんて勿体ない。
誰にも褒められなくても、全然報われなくても、ただその瞬間を「好き」って思えたら、きっとずっと頑張れる。
ああもう嫌い、って思わず言いそうになる場面でも、いや待てよ、ってほんの数瞬だけタンマ使って
「好き」に変換していきたい。
馬鹿げているし、利己的すぎるかもしれない。
でも、気持ちのもち方ひとつで見える世界は変わる。
わたしだけの「好き」で溢れた毎日は、間違いなく誰のものよりも幸せで素晴らしい私の人生になる。

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