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7/8/2024, 3:36:59 PM


未だ早い宵の頃
陽がその姿を隠し、
薄暗い世界の中に
小さな輝きを見つける

月と星が踊る夜
その小さな輝きひとつひとつに
大きな物語を見つける

あれは、私の。
今日も何気ない1日だったが、
こうしてちゃんと生きている。

あれは、今朝すれ違った人の。
あの後どんな時間を過ごしたろうか、
良い日になったならよかったな。

あれは、疎遠になった知人の。
あの時のことはまだ許していないけれど、
元気にしているならいい。

あれは、君の。
大切な、とても大切な人の輝き
今も昔も、そしてこの先もずっと
そこで灯り続けてほしい

願わくば、
君と私の輝きがひとつになって
今よりもっと
大きな輝きになればいい

消えることの無い輝きを
生涯、灯し続けられますように



────────────────── 街の明かり。

6/26/2024, 4:11:32 PM

君と最後に会った日が
いつまでも
いつまでも
今日でありますようにと願う

できることなら
死がふたりを分かつまで
永遠に
永遠に

じゃあわたしが先に魂になったら
毎日君の前に化けて出よう

君は悪戯っぽく笑う

お化けは怖いなあ

でも、悪くないなあ

わたしだって
もしわたしが先だったら
同じようにするだろう

それは即ち

君と最後に会った日が
永遠に
永遠に
今日であるということだ

いつまでも
いつまでも
二人の日々が続きますように




________君と最後に会った日。

6/13/2024, 4:20:29 PM

蛙の声は
雨乞いの歌
濃い靄が山を覆って
灰色の世界

晴れ間を探して
歩いてみても
憂鬱になってしまいそうだ

光が見たい
鮮やかな色彩が見たい

青と紫
目立たない色

普段なら埋もれてしまいそうな
その2色に
心を奪われる

赤のような情熱は無い
黄のように鮮やかでも無い
緑のような温かさも無い

ただ儚く、凛とした2色

灰色の世界
だからこそ輝く

「悪くないな」

可愛い雨傘を買いに行こう
お洒落な雨靴を履いて出掛けよう

ただそこに在る
美しい色彩に出逢うために




──────────────────あじさい

6/12/2024, 3:17:24 PM

わたしは幸せ者で、毎日が「好き」で溢れている。
仕事に行くためにだるい、眠い、と言いながら起きて浴びる朝日の光も、好き。
お休みの日に昼まで寝て過ごして、あーあまた無駄にしたな、って気持ちで食べる遅い昼ごはんも、好き。
眠たいのになんか勿体なくてなかなかベッドに行けない夜も、好き。
きっと、それらを「嫌い」な人は沢山いると思う。
でも、わたしは「好き」。
だってどんな時を過ごしても、その一瞬一瞬はわたしの大切な人生だから。
せっかく今日も自分なりに頑張って生きているのだから、「嫌い」だなんて勿体ない。
誰にも褒められなくても、全然報われなくても、ただその瞬間を「好き」って思えたら、きっとずっと頑張れる。
ああもう嫌い、って思わず言いそうになる場面でも、いや待てよ、ってほんの数瞬だけタンマ使って
「好き」に変換していきたい。
馬鹿げているし、利己的すぎるかもしれない。
でも、気持ちのもち方ひとつで見える世界は変わる。
わたしだけの「好き」で溢れた毎日は、間違いなく誰のものよりも幸せで素晴らしい私の人生になる。