高校に入って、都会というものに出て、思った事がある。
なんでみんな、傘の色が透明か、黒か、白なんだろう。
勿論それらの色が好きな人もいるだろう。それは分かっている。
だが、道行く人の中、自分だけが色の付いた傘を使っていると、なんて言うか、ポツンと浮いている感じがする。
別に人の事をとやかく言うつもりは無いし、それぞれに事情があるのも重々承知している。
ただ、皆の傘の彩度が上がれば、雨の日がもっと楽しくなるのになぁ、思う今日この頃だ。
上を見上げても灰色しかないんだし。
3.カラフル
言葉を風に乗せれるってなんて便利なんだろう。
その風が相手に届くか分からない。でも、自分は言いたい事が言える。
匿名と似ていると思う。
私は匿名でここに書き込んでいる。
直接声に出すのが恥ずかしい私にとって、匿名とは都合のいいものだ。
普段感じる景色、友達への愛や感謝、誰かの愚痴。
自虐ネタがウケるからと軽率に言葉を使う私の言葉はさほど重みを持たない。
"私"というキャラクターの言葉に重みはない。
だから顔を、名前を、隠して思いを綴るのだ。
そうすれば、誰も"私"なんて分からないでしょ?
エゴにはなるが、私は、私の言葉の重みを周りに知って欲しいのだろう。私だって1人の人間だと。考えを持っているのだと。
角が立たない生き方でないと息の根を止められるこの世では、自己主張は死に等しい。
全て自由だと言われていても、透明な壁はある。
だから風に乗せられる言葉はとても貴重だ。
私のこんな心境も風に乗せて誰かに届けば良いのに。
生憎、私の周りにそんな風は吹いていないようだ。
否、私の言葉が重すぎるのかもしれないな。
2.風に乗って
私にとっては、吹部にいた期間の事かもしれない。
酸いも甘いもあったが、全て今になっては過ぎたことだ。
デートの時の事でもあるだろうか。
結果はともかく、あの2時間半は私にとって忘れられないものだろう。
だからなのかもしれない。
私は刹那が嫌いで、大好きだ。
物寂しい匂いをさせながら、目を引こうとちょこまかチラついてくる。見てしまえば哀しくなるのにね。
でも、刹那という儚さは大好きだ。
私が刹那になれれば良いのに。
そしたら、貴方の目をひけるのに。
1.刹那