NoName

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3/15/2024, 9:38:24 AM

シルクを着た君の
寝顔がなんとも美しい
青白く艶のある肌の
きめ細かさが羨ましい
花に囲まれ笑う君が
最も美しく思え
面紗が波打つ
水面の乱反射
光の海
シルクを着た君の
髪がなんとも美しい
長くて細かいまつ毛の
儚いその手が羨ましい
横たわり眠る君が

最も美しく思える




    (面紗 めんしゃ)

3/13/2024, 11:46:06 AM

ずっと隣をゐた私は一体何故離れたのだろうか
隣をゐた癖して離れることは無い筈なのに
彼が離れたのかもしれない。やむを得なかった。
そういう予定であった。
長引くだなんて甘いような考えはしないでおくべきであった。2人は愛し合ってゐた?
2人は離れ離れになった。
最後は行ってきますで終えた。
やむを得なかったんだ。
またいつか会おうだなんて
甘いような考えはしないでおくべきであった。
また会えたらだなんて

3/5/2024, 11:50:56 AM

たまにはご褒美もいいだろう。
休まずずっと勉学に熱を入れていたから。
子供の頃食べたあの飴玉を思い出す。
母にこう強請った「たまには飴を食べたい」。
すると母は呆れたように飴を買ってくれた。
縁側で飴を頬張れば「ふふふ」と笑った。
舌でカラコロ転がすと甘く美味しく。
たまには噛んだこともあった。
そうだ飴を食べよう。
あの頃を思い出すようにして、飴を食べよう。
たまにのご褒美だ。
あの飴を食べようか。