もしも、許されるのなら、
また会おう。
さよならを言う前に
俺は言いたかった。
自分の命の途切れる音を聞きながら
確かにそうおもった。
これはきっと、ある種の病。
「 空
模
様
は
心
模
様
を映してる気がするの。」
陽 だ ま り の 匂 い が す る 。
よ
く
晴
れ
た
夏
の
空。
明るい声音がいつまでも耳に残って離れない。
そこには、初めて見る、けれど、もう二度と見ることはできない君がいた。
今にも、
あの淡い水色に溶けてしまいそうな君と、
あの、呪いのような言葉。
でも。
なんだか
君は、嬉しそうで。
君の、瞳に映る景色がやけに美しく見えてしまった。
けれど、思い返せばあの日から僕は眠れない。
あの日から1人になった僕。
重たい瞼を開きながら、空を捉えた。
よく、…晴れているなぁ
唇を微かに震わせた。
そういえば、昔彼女は言っていたっけ。
空模様はいつも私を孤独にさせる。なんて。