NoName

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12/10/2024, 10:52:50 AM

仲間

息子の合唱コンクールに行った。思春期の息子、家で歌を歌うことなんて皆無だ。正直全く期待していなかった。
息子のクラスの番になり、曲が始まり、息子を必死でさがした。50人という大人数の中から息子の顔らしきものをなんとか見つけ出すことができた。みんなが声を振り絞って歌うその中に息子の声もあった。顔はほとんど見えないが口が大きく開いているのがわかる。
小学校一年生の初めての音楽会を思い出した。体を揺らしながら口を一杯開けて、一生懸命となりのトトロを歌う姿。それとほぼ変わらない中学3年生の姿がそこにはあった。まっすぐ育ってくれたんだなあ。と感動を覚えた。

一人ではきっと歌えない。仲間がいるからこそ歌える合唱。50人の声は一つになって体育館に響いていた。
5クラスあって、金賞銀賞銅賞までの賞がある。
息子のクラスは銀賞だった。悔しくて泣くものがほとんどだった。みんなで金賞に向かってとても頑張って練習してきたのだろう。楽しい時だけでなく、悲しい悔しい時を共にする仲間っていいなあ。きっとこの経験で彼らは何かを得たことだろう。

かつて私だけの赤ちゃんとして産まれた息子。友達ができ仲間ができる。そんな経験をしている今が尊く思えた。

12/10/2024, 8:57:24 AM

手を繋いで


暖かなあなたの温もりと手を繋いで
わたる横断歩道


息子をそろばん教室に送る時に通る横断歩道。車通りが激しく絶対に手を繋ぐようにしている。
今日も横断歩道にさしかかり、ぱっと息子の手を握った。ちょっと熱いかな?と思いながらささっと横断歩道を渡り切る。おでこに手をあてると平熱だ。ほっと一息、そのまま息子を教室に送り届けた。
息子と何気ない会話をしながら道を歩く。そんな時も母はいつも子供の体温や少しの変化に神経をとぎすましている。
そんな何気ない日常の一場面。