8/8/2024, 3:36:34 PM
蝶よ花よ、美しいものはなぜこうも短命なのか。
すぐに踏まれたり食べられたり、ただ生きていようとも寿命がまず短かったり。
美しいものは必ず短命だ。
あなたがそれの特殊な反例を作ってくれることは当然のことだった。
あぁ、あなたまでそれらと同じように、証明するようにその一例になってどうする?
静かにいなくならないでくれ。
蝶よ花よ、あなたよ。
どれだって、僕の問いに答えてくれないところも同じだな。
2/7/2024, 11:22:38 AM
「このキスは、あんたへの悪戯で 哀れみで
自分への処罰で 誓いで」
愛情である
2/6/2024, 1:39:01 PM
時計を見ていつも後悔しているから、時計が嫌いだ
そんな人。
2/4/2024, 4:37:57 PM
少女はナイフを持って、女の寝室へ向かった。そして静かに入り込み、女の上にまたがる。両手でナイフを力強く握り締め、女の胸めがけて腕を振り上げた。
「あっ」
振り下ろすまでもう少しというところで、女が目を覚ました。女は状況を飲み込むより先に少女の腕を押さえた。
「何をしてるの!」
「しね」
少女はまだ諦めず、下へ向かって腕に力を込めた。だが女の方が力があるようで、進まない。
「どうして?」
女の問いを無視して、少女は包丁を持つ手を離した。包丁が落ちて、女の胸へ向かっていく。
「はっ」
女は反射的に包丁を掴み、少女を押し倒して包丁を少女の顔の横の毛布に刺した。
「……」
少女は気が悪そうに目を逸らしている。
「こっちを見なさい。ねぇ」
語気を強めて叱るように言っても、一向に見ようとはしない。
「もうしない?」
仕方がないのでそのままの状態で女は聞いた。
「……」
少女は答えない。
「その後どうするつもりだったの?」
女は聞いた。
「……」
考えてなかったという顔をして、斜め右上を見る。その後、女を見て言った。
「キスをして、家を焼く」
女は目を丸くして、少女を見た。
「……」
「何?」