True Love
真実の愛。
おとぎ話でよく聞くような言葉。
そんな言葉に憧れを抱く。
この言葉を聞く度に、私の中におとぎ話が流れる。
綺麗で、可愛らしくて、心が踊るようなお話。
現実にあるかは分からないけれど、私の心を躍らせてくれる言葉。
誰かに向かって言ってみたい。
これが、真実の愛だよってね。
星を追いかけて
星を追いかけて、知らないところに来た。
周りには何も見えない。
少し奥まで進むと、開けた土地に出た。近くに小高い丘が見える。行ってみよう。
私が追いかけていた星は、いつの間にか見えなくなってしまっていた。天の川に混ざってしまったみたいだ。
小高い丘から町が見えた。ビルや橋が光っている。奥には飛行場も見える。
「星みたいだ。」
私は街を見てそう思った。
星は私の上にあるはずなのに。
街には色々な星が見えた。嫌なことがある星。希望を持って光っている星。なんでもなく、ただ生きる星。
私は空を見上げた。
空の上の星は、ただ何事もなく、静かに輝いていた。
今を生きる
今。
今を生きることは難しい。
いつか良くなるとか、きっと良くなるとか、みんな未来の話しかしないから。
今が難しいのに。今が苦しいのに。みんな未来の話をする。誰か、この暗くて冷たい今に、傘をさしてくれないかな。そう過ごしていた日々。きっとこれからも思う日々。
今。
君と話すと、少し心が軽くなる。
初めて傘をさされた気がした。小さな傘。私のずぶ濡れを全ては隠せないけど、少しだけ、濡れなくなった。
こんな今なら、生きても悪くないね。
今を生きる。
飛べ
飛べ。遥か遠くまで。誰も届かない、誰もいない所へ。飛んでゆけ。逃げろ。どこまでも逃げるんだ。
嫌なことから、運命から、逃げろ。
飛んでゆけ。どこまでも。
真昼の夢
真昼間に見る夢。白昼夢とでも言うのだろうか。
僕は裏切られた。あの日に。現実だと信じられなかった。信じたくなかった。
白昼夢を見ているみたいだった。
それが、僕の真昼の夢。