人の合間を縫うという言葉もあるし、声は糸っていえるのかも。
あれ、
でもそれなら、どんなに賑やかなところにいたって、聞き取れるあなたの声は、、
綱…?
「声が聞こえる」
芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…
とにかく秋は、結びついているものの数が他の季節より飛び抜けている。
そしてこれらの言葉を掲げたイベントの開催が多くなるのも自然なことだ。
そう、自然なことなんだ。
だから一緒に行かない?って、俺が君を誘うのが週1なのも秋のせい。
「秋恋」
あの人の凄さは私が何よりも知っている。
一番かどうかは別として、ずっと近しいところで見てきた。
人はあの人を天才という。
それが生まれながらできるという意味なら違う。
血の滲むような、あの人自身の努力の賜物だ。
打ちのめされることも一度や二度ではなかった。が、
その度に自分を奮い立たせて人生を歩んでいる。
私が心から尊敬している、友人。
一方私は。
比べるのもおこがましいような気がする。
人生の道は踏みしめるのが精一杯。
でも、
この先、君が見えなくなる前に、見えるうちに時間を止めてしまいたい。
何度思ったか。
置いていかないで
「時間よ止まれ」
星の王子さまだって言っていた。
眼前に広がる光の粒
数えきれないその中で、あなたが生きている。
そう想うだけで目に映る全てが愛おしくなれるのだから
私は、幸福だ。
「夜景」
花畑ってどう思う?
あーその、昨日テレビで見てさ。
普通にきれいだったんだよね。
で、実は個人的に珍しいんだけど見にいきたくなったから、同行者を探してんの。
ね、だからといってはなんだけどさ
一緒に行こうよ。あなた花、好きでしょ?
……やっぱごめん。言い方変えるわ。
「初デート」、どうですかっていうお誘い。
ちなみに私はそれはもうあなたと一緒に行きたいです。むしろあなたがいいし、実は真っ先に来ました。
全然笑ってよ、本望でしかないから。
返事は…言うまでもなさそうな顔してんね。
わかるよ。好きだし。
「花畑」