昼顔

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12/28/2025, 1:52:50 AM

そこに映るワタシの顔は、凍りついて何の表情も作らない。
笑うことも怒ることも悲しむことも、その顔はしない。
鏡に映るは、心。
ワタシの心は、何もない。

「お題 凍てつく鏡」#150

12/26/2025, 3:29:54 AM

残されたのは、変わり果てた町並みと、多くの死骸。
そこには過去の面影は一切なく、ただただ腐敗と弾薬の臭いが充満していた。
こんな筈じゃなかった。
すぐに終わるとされた戦いは徐々に苛烈さを増して、両者共に犠牲者を積んでいった。気づけば何故争う事になったのかさえ思い出せないほどに、戦争は激化の一途を辿り、理性などとうに無くなっていた。
両の手は握り合わされたまま、血に塗れ固まっている。
十字の祈りは死体と瓦礫に埋もれて、もう誰にも届かない。
ただ、静寂と廃墟の中、誰に問うでもなく生者は祈り続ける。
もう帰らぬ誰かの為に。

「お題 祈りを捧げて」#104

12/24/2025, 2:24:15 PM

もう、あの体温を思い出せない。
幸せだったはずの時間は苦痛と苦悩に押し潰され、絶望のうちに塗り潰され、消えていった。
残ったのは壊れて歪んだ心だけ。
それはとても冷たい、暗く凍えてしまいそうな程の、温かな過去。

「お題 遠い日のぬくもり」#148

12/24/2025, 3:05:28 AM

ボッと灯る頼りない光は周囲をゆらゆらと浮かび上がらせる。空気の揺らぎに合わせて火柱が揺れる。隣り合う影が動きに合わせて揺らめく。
人工の明かりとは違う、やわらかな火。
人類が見出した、温かい灯火。

「お題 揺れるキャンドル」#147

12/22/2025, 4:59:06 AM

捨てられたら、どれほど楽に生きれただろう。
捨てられない想いは絶えず増え続け、やがて心を埋めてしまう。
窒息寸前の心は、それでも想いを捨てない。
だってそれらは大切な、私の一部なのだから。

「お題 降り積もる想い」#103

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