静寂の中心で
音を失った世界で愛を唄おう
君を想って奏でる鼓動
君に会うため連れ立つ足音
君と口ずさんだあの日の鼻歌
暗く深く静かな孤独
その真ん中で君を想おう
君のためだけの愛を
いつかの君への餞に
燃える葉
自身の炎の義を違えることなかれ
炎は葉を護るためにこそ在るものと知れ。
炎は強く、されど儚きものなり
守るべきを見失うことなかれ。
己が炎が葉を傷つけし時
その愚かさに気づくべし。
葉の枯れ果つる日までに
守り得たものを胸に刻め。
そして願わくば、己が炎、
己が葉を焼き尽くすことなからん。
永遠なんて、ないけれど
永遠の愛、だなんてきっとそんなものはない。
ときにはどうしようもなく辛くなって、
あなたを愛せなくなってしまうときもある
苦しみの種になってしまうこともある
でも、あなたが笑う度また愛が灯る
ずっと愛すことができる器用な人間ではないけれど
いつだってあなたを愛したいと心から願っている。
そしていつかあなたが1人で旅立つとき、
自信を持って伝えられるように
私の愛する自慢の子だとあなたに伝えられるように
今日もあなたと笑い合う、
いつかの未来を夢に見ながら。
コーヒーが冷めないうちに
コーヒーが冷めないうちに、
愛するあなたへ別れを告げましょう。
あなたの背中が見えなくなるまでに、
落とした悲しみの跡を消しましょう。
誰にも気づかれないように、
愛したあなたの名前を零してしまいましょう。
桜の木が見える部屋の中で、
叶わぬあなたとの未来に想いを馳せましょう。
花びらが落ちる前に、
穏やかに生を終えましょう。
パラレルワールド
あのときこの選択を選ばなければ、
あの選択をしていたらとよく嘆いてしまう。
そうして嘆くうちにひとつ浮かんでしまった。
なぜ私は選ばなかった選択が
良い方向に向かうと確信を持っているのかと。
それはきっと現在を生きる自分らの状況が
良くないものだからだろう。
だから更に良くない方向に行くとは
到底思わないのだ。
そう考えることは出来ても
いざ状況が悪くなったらまた後悔をしてしまう、
そういう生き物だと割り切るしかないのだ 。
楽観的になることが幸せを連れてくることもある。