「失恋」

恋焦がれる相手に好きになってもらえないこと
愛し合っていた人の気持ちが離れていくこと

どちらが辛いだろう。

一度でも好きになってもらいたいと思う気持ちも、
こんな気持になるなら付き合わなければよかったと思う気持ち、

比べることも野暮だけど。

「また明日」

明日も会える。
それが嬉しくて、また明日。


明日も会うから。
それを理由に、また明日。


明日も会うのか。
仕方ないけど、また明日。


明日が当たり前にくると思っているから、また明日。
明日が当たり前にきてほしいから、また明日。

「透明」

ホッキョクグマの毛は、透明らしい。
しかも、皮膚は黒いらしい。

光が反射して白く見えるのだそうだ。
雪景色の中で保護色になる白色なのだろう。

北極圏の生態系の頂点に君臨するから必要ないだろう、と思ったがどうやら違うらしい。
シャチやサメに食べられることもあるという。

なるほど。

すると、ホッキョクグマは自分を何色だと思っているのだろう。
勝手にシロクマと呼ばれ、呆れているかもしれない。

「理想のあなた」

理想のあなたを演じてあげる。

あなたのために。
私のために。
だから、理想のあなたを教えて。

と、外側の私が問う。


理想の私って、どんな私なのだろう？

「突然の別れ」

春は別れの季節。

しかし、春の別れは、予定された別れだ。
準備のできる別れ。

突然の別れは、季節問わず、時間も場所も問わず、ほんとうに突然やってくる。
備える方法はあるのだろうか。

「一日一日を大切にしよう」

よく聞く言葉だが、ひどく曖昧で、具体的になにをすればいいのか皆目見当がつかない。

私ができる備えは何なのだろう。