蛍雪、、、だっけ、
雪の明かりで本を読んだってやつ。
努力することって意味だけど、
私は努力なんてしてない。
昔から本を読むのが好きで、楽しんで読んでた 。
寝る間も惜しんでたわけじゃないし、
運動も好きだったから、ずっと読んでたわけじゃない。
それでも、一度だけ天才って言われたことがあった。
大成するって言われてもいた。
―――おかげで変人になったけど。
私は思うんだ、
学問っていうのは、天才がすることじゃなくて。
努力する人がすることじゃなくて。
それを楽しんでいて、それが好きな人。
より楽しみを感じれる人がすることなんじゃないかな。
他のことでも同じ。
勉強が嫌いって人はそれでいい。
運動が嫌いって人はそれでいい。
楽しいと思うことをすればいいと思う。
仕事が嫌いって人はそれでいい。
楽しい仕事をすればいいと思う。
人生が嫌いって人はそれでいい。
投げ捨てればいいと思う。
ただし、全てから嫌われている人なんていない。
どんな人にも、今生きている理由がある。
生きたいって思っているからこそ、今生きてる。
それと、死んだら誰に迷惑がかかるかを考えること。
親、家族、仕事、友人、近所、身体を処理する人。
本当に死にたいなら遺書を残すことだね。
そこで気づくと思うはず。
―――気づかないなら相当な馬鹿だと思うけど、、、
あなたには遺書を書ける程にたくさんの人が関わってる。
遺書って遺すものじゃなくて、最後の防衛ラインだと思う。
………
なに書きたかったのか忘れた。
じゃあ最後にひとこと。
元旦って事故が多いらしいから注意するように。
いつもの丘の上で。
この思いのように静かに雪は降り積もり、
来た時より深い足跡を残す。
2人寄り添っていた足跡は、帰りは1人分で。
離れていった彼女を追いかけるように、
足跡に自分の足を合わせて帰路を辿る。
少し横道に逸れて、バーの扉を叩く。
クラシックが流れる静かな店内に、
私のことを待っていたかのようにマスターがいる。
目が合ったマスターは1人なのを見ると、
何事も無かったように元の作業に戻った。
店内を軽く見回したが、誰もいないようだ。
私はいつものようにマスターの目の前に座る。
「おすすめで。」
マスターから少しため息が聞こえた気がした。
「なにかあったんですか。」
そう言いながら、冷蔵庫のようなところからグラスごとカクテルを取り出す。あまり頼んだことのないものだ。
「モスコミュールです。意味はお分かりでしょう?」
ハッとして店内をよく見回す。奥の席に誰かが座っている。服が壁の色と似ていて気づかなかったようだ。
「あちらのお客様からです。」
マスターがその人を指して言った。
「……じゃあマスター、私からあの人に。」
彼女とここで初めて会った時の思い出のカクテルを頼む。
マスターが彼女にカクテルを渡したのを見届けてからしばらくして。
『となり、いいですか?』
店の端っこにいた彼女が声をかけてきた。
「ええ、いいですよ。」
今度こそは、彼女を大切に。
空を雲が覆って。
街の灯りがぼんやりと届く。
明日の朝が楽しみだけど、
通行止めにならなければいいなぁって思う。
これからだんだん仕事が減って、または増えて。
だんだん学校が休みになった子供や学生が増えて。
なんかクリスマスっていう行事があって。
初詣になって、多くの人が来てくれるんだろうな。
…きっと、今年こそは。
去年はたまたまだし…
近くに別の神社ができたのは偶然だし…
忘れられてなんか…ないし……
でも…新しい神社…私の名前が書かれてたような気がするけど…気のせいだよね…
ほんのり嘆いた人間に聞こえない声が、雪に沈んでいく
ちょっとコーヒーに逃げ込んでみる。
砂糖いっぱいでミルクいっぱい。
……ちょっとあまくしすぎたかな…飲みづらい…
少し置いちゃったけど大丈夫かな…うん、まだせーふ。
………
昨日は甘くしすぎちゃったし、今日はブラックで飲みたい気分だし。
……んー、コーヒーってこんなに苦かったっけ…
また少し置いちゃった…うん、まだぎりぎりせーふ。
………
昨日は極端だったかな、ミルクはいいとして…砂糖はすこし。
……うん、ちょうどいい
さて、今日はもうひとがんばり…日付変わってるけどきにしなーい……
……あれ…コーヒー冷めちゃった…砂糖を入れなさすぎちゃったかな…時間は…そこまで経ってないし……そういえば、最近ずっと少し冷たかった気がする……私のせい、かな……
私が砂糖を入れなさすぎたから…甘くしなかったから…
もっと温かかったら良かったかな…優しくすれば良かったかな…
今まで通りじゃ無かったら…別れるなんてなかったのかな…
あぁ!あの時に戻れたらどんなに良かっただろうか!
あぁ、あの時私がこんなことをしたらどうなってただろうか。
あぁ...あの時の私はなんでこんなことをしたんだろうか...
後悔、すべて後悔。
後悔というのがパラレルワールドを生み出し、
後悔というのに縋る我々がパラレルワールドを願う。
過去から逃げて、今を呪い、明日を縛る。
パラレルワールドなんて観測できない。
少なくとも今は。
我々がいるのは三次元と呼ばれる世界。
これに全ての時間が同時に存在するものが四次元という世界。
全ての時間でそれぞれの世界があるのが五次元という世界。
我々がパラレルワールドというものを観測するためには、一度五次元に行かなくてはならないのだ。
タイムワープ、つまりこの三次元世界で四次元世界にたどり着けていない今、五次元を願うことはかなりの無意味である、と思われる。
完全に否定しない理由は、完全に否定出来る理由・証拠が現時点では存在していないからだが。