よつば666

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10/2/2024, 7:33:58 AM

お題『たそがれ』

 隣の部屋から声の音量がたそがれ始めた。
それもそうだろう。誰だって1時間以上も叫べばな。
疲れたのかな、聞いているだけの俺でさえ疲れて来た。

壁から耳を離し、ベットに戻り少し横になった。
枕の下に手を入れると何かある。
それを掴んで、仰向けになった。
起き上がり、手を開くと小さく4つ折りに折られた紙切れを手に入れた。
紙を開くとこんな文章が書いてある。

『過去の自分へ こんにちは。知らない部屋にまた来てしまったんだね。どうすればいいのか、わからないだろう。大丈夫さ周りをしっかりみて判断するんだ。
君ならできるさ!冷静になれよ!そうだ。大事なことだから覚えててくれ、【黄昏】には気をつけろ』

【黄昏】には気をつけろ、どういうことだ?
謎が深まった気がする。
だけどこれだけははっきり分かった。
俺は一度この部屋に来たことがあるらしい。

End 

9/30/2024, 12:24:16 PM

お題『きっと明日も』

 隣の部屋からだろうか。
誰かが何か叫んでいる。
音がする方へ壁に耳を当ててみた……。

「出せーー!!ここから出しやがれー!!」

一体どういう事だ?
俺は、この知らない部屋から
きっと明日も明後日も出られないのだろうか。

End

9/30/2024, 2:12:18 AM

お題『静寂に包まれた部屋』

 ふと目が覚めた。
何も音がしない。
静かだ。まだ夜中なのだろうか、ベットから起き上がり辺りを見渡すと……。
そこは自分の部屋ではなかった。

End