「ぼくはあかいろがすき!」
大きなスケッチブックに自分の好きな色を乱雑に塗っていく。
すると辺りが賑やかになってきた。
自分と同い年くらいの子がやって来て
「ぼくは青色のほうがカッコいいと思う!」
そうなのかな?
次は青色をスケッチブックに塗ってみる。
…うん、確かにかっこいい。
「わたしは緑が好きだなぁ」
じゃあ次は緑を塗ってみようかな?
スケッチブックに緑色が足される。
すると次々とボクの周りに人が集まるようになってくる。
「僕は黄色が良いと思うなぁ!」
「俺は紫が良い!」
「私はピンクが好きかなぁ」
気付いた時には僕のスケッチブックは様々な色で彩られていた。
周囲に居てくれる人たちと顔を合わせて笑い合う。
僕は知ってる。
どの色も好きな人が居て、欠かせない色なんだって。
〜カラフル〜
私という存在は貴方に認められたとき初めて完成する。
貴方が私のことを良い人と言うなら私は良い人で。
貴方が私を酷い人と言うなら私は酷い人なのだ。
人は自らを完成させるために誰かとの繋がりを作るのかもしれない。
貴方は私の指に触れて、頬に触れて、ココロに触れたとき。
私をどのように完成させてくれるのだろう。
〜生きる意味〜
簡素なベッドに横たえている私の身体。
その身体に伸びている多くの管、その先に映し出された画面には真っ直ぐ左端から右端へと平行線が伸び、窓の外には先ほどまで枯れ葉が繋がっていた木が静かに佇んでいる。
白衣を着た男性が暗い表情で何かを私の家族に告げると部屋を出ていった。
家族は私の手を握り、泣きながら何度も同じ言葉を口にしている。
……ずっと喧嘩ばかりだったのに、こういう時になって
背中をさすろうとするが、触れずに背中を手が通り抜け
てしまう。
私もちゃんと伝えたい。
言葉にしようとするが声が出ない。
背中からそっと抱きしめるように腕を回す。
わたしも……貴方を愛しています。
決して家族には届かない。
けれど何よりも大きな想いが2つ、確かにその空間を満たした。
〜届かぬ想い〜
世界が私にはとても残酷に見える。
生き物には寿命があって、まだしたいことが多くあるのに身体が衰えて亡くなっていく者。
寿命が残っているのに心が尽きて亡くなる者。
どちらも寿命があるのに奪い合う者。
貴方の心に飼う神様にはどう映っているだろうか
〜神様へ〜
沈んでいく夕日を追いかけた。
私が居ないと貴方は寂しいだろうから。
私が居ないと貴方は輝けないだろうから。
………どうして私から隠れようとするの?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
そっか、依存してたのは私だったんだ。
何にも照らされることのない昏い夜が訪れた。
〜沈む夕日〜