簡素なベッドに横たえている私の身体。
その身体に伸びている多くの管、その先に映し出された画面には真っ直ぐ左端から右端へと平行線が伸び、窓の外には先ほどまで枯れ葉が繋がっていた木が静かに佇んでいる。
白衣を着た男性が暗い表情で何かを私の家族に告げると部屋を出ていった。
家族は私の手を握り、泣きながら何度も同じ言葉を口にしている。
……ずっと喧嘩ばかりだったのに、こういう時になって
背中をさすろうとするが、触れずに背中を手が通り抜け
てしまう。
私もちゃんと伝えたい。
言葉にしようとするが声が出ない。
背中からそっと抱きしめるように腕を回す。
わたしも……貴方を愛しています。
決して家族には届かない。
けれど何よりも大きな想いが2つ、確かにその空間を満たした。
〜届かぬ想い〜
世界が私にはとても残酷に見える。
生き物には寿命があって、まだしたいことが多くあるのに身体が衰えて亡くなっていく者。
寿命が残っているのに心が尽きて亡くなる者。
どちらも寿命があるのに奪い合う者。
貴方の心に飼う神様にはどう映っているだろうか
〜神様へ〜
沈んでいく夕日を追いかけた。
私が居ないと貴方は寂しいだろうから。
私が居ないと貴方は輝けないだろうから。
………どうして私から隠れようとするの?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
そっか、依存してたのは私だったんだ。
何にも照らされることのない昏い夜が訪れた。
〜沈む夕日〜
私は怖い。
幸せを感じたときに、不意に幸せを壊したくなる。
もしいま階段を降りている貴方の背中を押したらどんな表情をするのだろうか。
もしいまこの調理している包丁を貴方の胸に刺したら貴方はどう私に声をかけるのだろうか。
…私は『シアワセ』が怖い
〜怖がり〜
「皆んなより暗い私なんて大嫌い」
1人で愚痴のような言葉を溢す。
辺りには私と同じように、しかし私よりもキラキラと輝く星たちが居る。
その言葉が聞こえたのだろう、いつも隣で輝くキミが私に声を掛ける。
「貴方が居るから僕たちは星座で居られるんだ。貴方が居るから物語が作られるんだよ」
でもその星座は私みたいな弱い光が居なくても……
そう口にする前に貴方は続けて話す。
「明るさなんて関係無い。僕は貴方と一緒に居る今の星座が、物語が大好きなんだ」
ずるいよ。
「私もキミと創る物語が…」
想いが夜空に溢れだす。
〜星が溢れる〜