汚水 藻野

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10/20/2023, 2:22:20 PM

「始まりが無かったら、終わりは無くないか?」
「急にどうした?」
「そもそも人類が誕生した、という"始まり"が無かったら、オレたちも出会うことは無かっただろう?」
「……そうだな??ん??

………………ドユコト?????」

「まあ、平たく簡単に言えば……、

"奇跡"

……だよなあ、って話だぜ」

始まりはいつも、終わりの始まり。

_2023.10.20「始まりはいつも」

10/19/2023, 12:23:49 PM

「あぁ?何言うとんねん、絶対僕の方が勝っとるって」
「そんな怒んなよ、早死にするぞ」
「うっさいわ!!元はと言えばあんたのせいやろ」
「んーん?いや、わたしは怒りすぎると死んじゃうよって助言しただけだけど?それに、勝負はわたしが勝ってるし」
「はあ!?」

「あーあ、まーたやってるよ」
「先輩、あれ止めなくていいんすか?」
「あー、いいよいいよ。気にせずほっとけ。

……ただ単に推しを語り合ってるだけだから……」

「アッそういう…」

_2023.10.19「すれ違い」

10/18/2023, 10:30:23 AM

「今日夏みたいに暑いな」
「せやねぇ。昨日はあんなに涼しかったのになぁ」
話を持ち出した彼女は少し俯きながら、悲しい表情をした。
「…そうだね、こんなにガラッと、変わることなんだなぁ」

彼女は誰にも知られずに、ツー、と涙を零した。

「…ねえ、あなた、本当は」

「…ごめん、また明日ね」

_2023.10.18「秋晴れ」

どうやら「涙を零した」「彼女」は、涼しいと話していた「昨日」のことを知らないようです。
…無限ループ者、でしょうか?

話していた方は、それに何となく気づいていますね。

10/17/2023, 12:28:21 PM

"昔、私の友人が事故に遭ったことがあるんです。

その友人は10人中10人、必ず善人だと言われるような人でした。性格は元気で、感情も表に出すし、気さくで優しい。

でも死にました。

…本当なら君にはこんな事、話したくないんですが。

え?ああ、まあ、はい。君はまだ学生ですし、死というものに直面した事もない。

そう、死を簡単に捉えられたら困ります。

私の経験を簡単に言われたり、変に同情されたり、正義の英雄ぶるような事をして欲しくないんです。

忘れたくても、忘れられないんです。"
__ __ __ __ __ __ __ __
「刑事、例の男に、あの高校生を装って電話した結果の内容です」
「ああ、御苦労。」

_2023.10.17「忘れたくても忘れられない」

10/17/2023, 9:16:23 AM

あ…、?なんだ…?

あったけぇ…、やわらけぇ…

優しい感じがあるな…

「__________。」

ああ…そういうことか…。

おれは…。

_2023.10.17「やわらかな光」

おくちがたっしゃなあかちゃん。

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