「始まりが無かったら、終わりは無くないか?」
「急にどうした?」
「そもそも人類が誕生した、という"始まり"が無かったら、オレたちも出会うことは無かっただろう?」
「……そうだな??ん??
………………ドユコト?????」
「まあ、平たく簡単に言えば……、
"奇跡"
……だよなあ、って話だぜ」
始まりはいつも、終わりの始まり。
_2023.10.20「始まりはいつも」
「あぁ?何言うとんねん、絶対僕の方が勝っとるって」
「そんな怒んなよ、早死にするぞ」
「うっさいわ!!元はと言えばあんたのせいやろ」
「んーん?いや、わたしは怒りすぎると死んじゃうよって助言しただけだけど?それに、勝負はわたしが勝ってるし」
「はあ!?」
「あーあ、まーたやってるよ」
「先輩、あれ止めなくていいんすか?」
「あー、いいよいいよ。気にせずほっとけ。
……ただ単に推しを語り合ってるだけだから……」
「アッそういう…」
_2023.10.19「すれ違い」
「今日夏みたいに暑いな」
「せやねぇ。昨日はあんなに涼しかったのになぁ」
話を持ち出した彼女は少し俯きながら、悲しい表情をした。
「…そうだね、こんなにガラッと、変わることなんだなぁ」
彼女は誰にも知られずに、ツー、と涙を零した。
「…ねえ、あなた、本当は」
「…ごめん、また明日ね」
_2023.10.18「秋晴れ」
どうやら「涙を零した」「彼女」は、涼しいと話していた「昨日」のことを知らないようです。
…無限ループ者、でしょうか?
話していた方は、それに何となく気づいていますね。
"昔、私の友人が事故に遭ったことがあるんです。
その友人は10人中10人、必ず善人だと言われるような人でした。性格は元気で、感情も表に出すし、気さくで優しい。
でも死にました。
…本当なら君にはこんな事、話したくないんですが。
え?ああ、まあ、はい。君はまだ学生ですし、死というものに直面した事もない。
そう、死を簡単に捉えられたら困ります。
私の経験を簡単に言われたり、変に同情されたり、正義の英雄ぶるような事をして欲しくないんです。
忘れたくても、忘れられないんです。"
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「刑事、例の男に、あの高校生を装って電話した結果の内容です」
「ああ、御苦労。」
_2023.10.17「忘れたくても忘れられない」
あ…、?なんだ…?
あったけぇ…、やわらけぇ…
優しい感じがあるな…
「__________。」
ああ…そういうことか…。
おれは…。
_2023.10.17「やわらかな光」
おくちがたっしゃなあかちゃん。