おれさまはなんの景色でも知ってる!
トウキョウにあるタワーとか、
びわコとか、
フランスのエッフェルとうとか、
とにかくおれさまはなんでも知ってる!
でもびょういんにいるあいつは、びょういんの外にある景色だけしか知らないらしい
だから、おれはあいつに知らせてやる
この世界にはすごい景色があるんだと!
_2023.9.25「窓から見える景色」
「形の無いものってなーんだ?」
「それはね、私にも解らない」
「愛?怒り?憎しみ?嬉しさ?」
「どれも正解だけど、どれも違うの」
_2023.9.24「形の無いもの」
子供の頃、俺はジャングルジムで一番上に乗って景色を見下ろすのが好きだった。
でも俺は嫌われていたらしい。
中学。
俺の周りには、つるんでいた友達が消えていった。
俺は高校生になった。
初めて人に、見下ろされた。
ガキだったから、尚更のこと。
「何あいつ、きもっw」
腹が立った。
が、
「かつては俺もそうだったのだ」と、冷静に考えている俺がいた。
_2023.9.23「ジャングルジム」
「あなたは本当に、_____。」
最近そんな声が聞こえるようになった。
"勉強ができない"?
"かっこわるい"?
"地味"?
なんの言葉が続くのか。それが気になって仕方がなかった。
声が聞こえる。
その声の正体を見つけに、
「行ってきます。」
_2023.922「声が聞こえる」
「アキくん。私ね、君のこと割と好きだったんだよ」
「今すごくどうでもいい」
「ええ〜もうちょい照れてくれてもいいじゃ〜ん」
「…まあでも、私たちは結ばれない運命で、それ以下でもそれ以上でもない相棒みたいな関係だったけど、
私はそれで大満足!ね、アキくん!」
「…そうだな」
_2023.9.21「秋恋」