6/18/2022, 11:34:26 AM
神に背いて
闇に堕ち
孤独な道を歩んだあの日々が
今の自分を生み出したのなら
落ちてみるのは間違いじゃない
というのは
人は生来
光に反応する遺伝子を持っている
そう思えてならないからだ
何度落ち込んでも
光に向き直る
そんな自信が
きみにはあるかい
#落下
6/17/2022, 11:05:56 AM
現在と過去の自分を見比べるたび
そこになんの変化も見出せずに
敗北感に打ちのめされるのは
今を懸命に生きようと
前を向かなければと
頑張っている証拠なのではあるまいか
時間は有限だが
命あるかぎり
変化しないものなどない
死ぬ少し前までに
ほんとうに人を愛せたなら
その人生こそは
かけがえのない宝となるに違いない
#未来
6/16/2022, 12:50:29 PM
あなたがいなくなっても
いつもと変わらない日常が
ずっと続くものだと思っていました。
あなたがいなくなっても
わたしに悲しみはやってこないと
そう思っていました。
一年前
あなたが永遠の眠りに就くまでは。
晩年のあなたの精一杯の優しさ
そればかりが
わたしの胸を苦しくさせるのです。
それでもこの一年
この悲しみを手放せないでいるのは
あなたを失った悲しみが
あなたを愛していたことを
自覚させてくれるからです。
#1年前
6/15/2022, 3:20:19 PM
黄ばんだ本の
ページに映る
プリズムを
ちからに満ちた
澄みきったことばを
すくいあげて
自分の白いページへ
植えてみれば
ことばは燃料のように
こころの芯に灯り
あたたかなひかりとなって
さみしい足もとを
照らしてくれるだろう
#好きな本
6/15/2022, 3:31:44 AM
薄ぼんやりとした梅雨空の一日
こんな日はなにをして過ごそう
洗濯物は乾かないし
お気に入りの傘の出番もない
妙に静まり返った家の中
掃除をするのもいいけれど
買ったばかりのコーヒーを淹れて
本を読むのもいいだろう
退屈そうに伸びている
猫と一緒にお昼寝もいい
この静寂の一日
今日はたったひとり
自分のたてる音が
やけに親しげに響く
曇り空の一日
#あいまいな空