人に負けまい 前に出てやる
そんな気持ちの若い頃
あいつには負けないし
多くの仕事をこなしてやる
後輩を助けながら 褒めながら
毎日が競争の様で
余裕なんて何も無かった
でも今は マイペース
今日の仕事が間に合って
ミスがなければ それで良し
人は人 自分とは別人だから
そう思えるようになり
毎日が落ち着いた
無理は最に 自分に返ってくると
体験したから
友人からは 変わったね と言われる
だから 歳とって成長したんだよ! と
冗談ぽく言っている
〈 心の旅路 〉
もしかして 利用されてる?
便利に使われてる?
そんな疑問が沸いて 消えない
鏡の中には
能面の様な姿があった
〈 凍てつく鏡 〉
目立たない 物静かな彼女
人前に立つことはなく
後ろにまわって 何も言わず
気付いた事を助けてくれる
そういう女性だ
ただにっこりと笑い
優しい笑顔をする
その彼女が夜遅くまで
俺の仕事を手伝ってくれた
いつもなら 毒のひとつも吐きたくなるが
今夜は 自然と優しい気分だ
彼女はそう 雪あかりのよう
〈 雪あかりの夜 〉
いつからか
いつも神に祈るようになった
出かける時 帰った時
何かを成す時 完了した時
病気の時 完治した時
日々の平穏無事な事
そして
この世を去った時
神の世界で仕事が出来ますように、と
〈 祈りを捧げて 〉
あの頃の ドキドキしながら
腕を回して 過ごした時
そんな熱い情感は
ないかもしれないが
今も君の隣りは
温かく 穏やかな甘さに包まれる
〈 遠い日のぬくもり〉