パパに押してもらった 枝に吊したブランコ
園服をきたお友達が 押してくれたブランコ
学校帰りに ふたりで遊んだブランコ
夕日を見ながらふたりで 揺れたブランコ
小さな背中を押しながら
キャアキャア!と楽しそうな声と 笑顔の君
見守りながら 立っていた大きな木は
優しく枝を 揺らしてくれていた
〈 揺れる木陰 〉
ゆら〜っと揺れる
かすみの中
ふたりの小さな子どもが
笑いながら ヨタヨタ走る
フッ…と笑うと 風鈴の音が
頭を上げると グラスの氷が
カランッと鳴った
〈 真昼の夢 〉
おしゃれして 初めて行ったバーの
カウンター席
初めてのドライブ 話に夢中になって
どんどん狭い道に ハマっていった日
友達と一緒に キャンプした高原
初めて研ぐお米に 洗剤入れた友達を見て
2人で笑い転げたっけ
週末 バイクで会いに来てくれて
日帰りで 帰って行ったね
でも それぞれ後がない
数回ずつの 二人だけの思い出
〈 二人だけの。〉
実は夏 嫌いなんだ
輝く太陽
それに向かう ヒマワリ
自由研究にした アサガオ
明るくて 希望の代表格のようなモノ
でもそれよりね
7年間地中にいて 1週間しか生きられず
鳴いているセミ
やっと会えたと思ったら 夏と共に去っていくツバメ
一瞬で消える花火を愛でる 花火大会
綺麗だけど 全然楽しくない
かぶれたりする肌
いろんな虫も出てくるし
楽しそうに 海で遊ぶ人達 キャンプする人達
スタイルのいい女性達
だから夏は嫌い
見方が 悪いって?
ん〜 暑いの苦手なの
〈 夏 〉
やあ こんばんは
僕は 知っていますよ
教えてあげましょうか
それを知ったら さあ みんなどうなるでしょう
隠し通すのですか それならそれでどうぞ
だが
君がこの世から旅経ち あの世に行った時
神がどんな判決を 下すでしょうね
ふふふっ 旅経つ時に 君を迎えにきますよ
その時まで それでは
楽しみだ
君の判決が
〈 隠された真実 〉