壮大なひとりごと 「街」
街と聞いて思いつくのは、魔女の宅急便に出てくる街並み。
おしゃれで可愛くて。
グーチョキパン屋のおソノさん、いい人だったなあ。
パンが美味しそうだから、パンが出てくるシーンが特に好きだったなあ。
あと、ニシンのパイを焼くシーンも好きだった。
おソノさんの旦那さんがキキの宅急便の看板みたいなの作ってたけど、あれってパンだったっけなあ。
それとも食べられないっけ?
どちらにせよ、おいしそうな色だなあって思ったことは覚えてる。
それで、え?こんなに美味しそうなのに食べれないのかあって思ったような気もする。
そういえば、優しいおばあさんたちがキキモチーフのチョコケーキ作ってくれてたような。
あっれもめちゃくちゃ美味しそうだった。
ん?私食べ物の話ばっかじゃね?
飯テロ注意。もう手遅れだったらすまん。
ていうか魔女の宅急便基本みんな良い人だよね。
目に見えて悪さしてくる人いない。
あーでもトンボの友達がちょっと嫌な感じだったけ?
良い人だったらごめんなさい。
世の中偽善説と性善説とあるくらいだから、良い人間ばっかじゃないってことだ。
良い人だけの世の中なら、そもそも偽善とか性善なんて言葉は生まれないだろうに。
なんか虚しいな。
良い人ばっかじゃないって思ってるから、心のどこかで相手を信じられないから、
私はめったに他人へ素を出せない。
今までずっと素を出さず殻に閉じこもって生きてきたから、
素の出し方も分からないし、出したら出したでみんながどう言う反応をするかも怖い。
考えすぎって言われるけど、考えずにはいられない。
そうやって生きてきたから簡単に変えられるもんでもないし。
まあでも、そういうふうに自分を決めつけ続けているから自分を変えたいと思っていても変えられないのだろう。
いつかは自分を好きになってみたいな。
やりたいこと
学校で、将来の夢について作文を書いた日の帰り道、
私はさくらに聞いた。
「さくらちゃんはさ、将来の夢とかあるん?」
「やっぱ医療系と宇宙系かな。」
「変わらずだね。」
間髪入れずに答えるさくらを見ていると、羨ましく思う。
さくらは深く物事を考えない。
医療と宇宙だと簡単に言うが、自分が何に興味があるのか、本当にわかっているのだろうか。
そんなに短絡的に決めていいのか。
結局さくらは、深く考えないので、自分のした選択が正解なのかどうかなんて考えもしないだろう。
だから後悔もしない。
羨ましい。
考えすぎる私は選択に時間がかかる。
そのくせした選択が正解かどうか考えて、大抵後悔する。
さくらと私は真逆だ。
最近そんなことばかり考えている。
他人を妬んで、恨んでばかり。
普通に生活しているだけなのに、目につくもの全てを妬んでしまう。
最近ずっと疲れてる気がする。
歩くだけで疲れる。
一体どうしたら、、、
闇に落ちていく私を無理やり引っ張りあげるように、
さくらは言った。
「ていうか宿題まじだるくない?」
「、、まじそれな!!」
無理やり元気を出して答える。