「あの日の温もり」
思い出すだけで
手のひらの温もりが 蘇る
記憶のページを めくると
日々の出来事が 蘇る
柔らかくて 温かな手
両手で やわらかく 包むと
大きな手も 包み返してくれる
手を繋ぐと
手を握ると
気持ちが 伝わる
言葉を言わなくても わかるから
あの日の温もりは 変わらない
記憶の中で 永遠に続く温もり
温かな手は 温かな思い出のなかに
そのままで...。
©️紫翠
「さぁ冒険だ」
冒険をしようではないか
未知なる明日を 目指せ
臆することなく
冒険をしようではないか
希望の明日を つかみ取れ
最初の一歩を踏み出す勇気
まだ見ぬ 明日への冒険は
新しい地図を 持って行こう
初めの小さな一歩は やがて
これからのきみの人生そのものになる
諦めない人生
さぁ 冒険を始めよう
©️紫翠
「魔法」
魔法の言葉
魔法の絨毯
魔法のランプ
どれも魅力的だけど
魔法の言葉が使えたら
悲しんでいる人が 笑ってくれる
魔法の絨毯に乗れたなら
行きたいところに すぐに飛んでいける
魔法のランプを持っていたら
どんな願いも叶えてくれるのに
こうして いつも 思うことは同じ
魔法が使えたら いいのにな
心のなかで 思ったことが 叶うなんて
素敵だと思うから
でも 悪いことには 使いたくない
しあわせな気持ちになることだけに
魔法は 使いたい
魔法は 自分の心が決める
それが 魔法
特別なことは いらない
魔法は 自分の心で決める
それが 魔法だよ。
©️紫翠
「手紙の行方」
届いたのかな
待っているのに
こない 返事
なにを書いたんだっけ
好きです
だったかな
それとも 友達になってください
だったかな
もう一度 会えますか
だったかな
もう 忘れてしまった
長い時間が過ぎたから
もう 忘れてしまいたい
好きだったのかもしれない
なんとなく そんなふうに思えてきた
曖昧なままで なんとなく 終わる
伝わらないまま 終わる
返事は いらない
読んでいてくれたなら それでいい
読んでいてくれたなら そのままで
わたしの気持ちと
あなたの気持ちは
行方不明のまま 終わる
曖昧なまま 終わった
心に傷は残さずに 終わった。
©️紫翠
「きみの声がする」
森の中の散歩 サクサクサク
落ち葉を 踏んで サクサクサク
大きな木 細い木 枯れてる枝
葉っぱが 今にも 落ちそうだから
両手を出して 受け止めて
そのまま 静かに 土の上
そうっと ゆっくり 土の上
サクサクサク サクサクサク
散歩は続く
サクサクサク 声がした
サクサクサク 誰の声
サクサクサク やっぱり 聞こえる
サクサクサク 誰の声
サクサクサク サクサクサク
散歩は続く
誰の声 きみの声 もしかしたら
落ち葉を 踏むのをやめたとき
声も 聞こえなくなったけど
サクサクサク サクサクサク
落ち葉を 踏んだら きみの声
懐かしい声が 聞こえきたよ
どこかで かくれんぼしているの
きみの声
逢いたいな
逢いたいね
森の中を散歩したら きみの声に
逢えるんだね
落ち葉を 踏んで きみの声
サクサクサクサク きみの声
逢いたいよ
逢いたいな
きみに逢いたい もう一度
きみに 逢いたい。
©️紫翠