別れ際、泣きじゃくる君に
一生分のハグをして
キスもして
君に引くほど「愛してる」って言って
最期に「ありがとう」って笑顔で君の元から去るんだ
今、お菓子とお紅茶の準備を……
「もう、良いのよ」
「ゆっくり休んで」
いいえそんな訳には……
「いいから!あんたは人間、
もう80年くらいたったわね、
もうそろ死期が近いんでしょ?」
「それに、私魔女だから、
あんたのために何でもさせてそれが命令よ!」
「あんたがガキの時にした 、
死ぬまで私に仕える契約忘れないでよね」
「私の頼みは絶対!今破ったら、ここで消し炭よ!」
ふふ、分かりました……
「あんたの命が燃え尽きるまで
この魔女様がもてなしてあげるわよガキ!」
ふふ、 とても楽しみです
ー命が燃え尽きるまでー
ねぇねぇ
どうした?
いつ帰って来れる?
うーん……
分からないけど
忙しくて、
夏は会えないかも……
ごめん……
そっか、大丈夫だよ
いつでも待ってるからね!
うんありがとう
本当にごめんね
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「…………」
「はぁ……」
「寂しい……」
「浮気……とかしてないよね……?」
「……」
「なわけないじゃん……」
「一緒に夏祭りとか行きたかったな……」
「……誕生日も祝って欲しかった……」
「……」
「早く会いたいなぁ……」
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ー
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友達
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お誕生日おめでとう!!
ありがとう!!
今度遊ぼ!
プレゼントも渡したいし
いいよ!ありがとう
そうえば、
彼氏さん帰ってきた?
うーん、
忙しくて
夏は帰って来れないみたいで……
えー!彼女の誕生日に帰って
来れないのはないでしょ!
やっぱり別れた方がいいよ!
遠距離とか浮気してる
かもしれないし……
うーんでも……
あっちも忙しいのも事実だし……
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「……」
「……別れた方がいいのかな……?」
ピンポーンーー
「!はぁ〜い」
ガチャ
「!?」
「どっ、」
「ごめん……少し遅れた……」
「ど、どうしているの?」
「どうしてって……
何とか休み取れたからだけど……」
「それに誕生日は祝わないと……あっこれケーキ……」
「!?」
ウルウル
「涙目!?どうしたの?!」
「嬉しい……最高のプレゼントだよ!」
ギュッ!
「ちょ、////」
「ありがと……!(ニコッ)」
〜突然の君の訪問〜
2「おっ!お前の負けじゃん!笑」
1「ほら罰ゲームな!笑」
「はぁ〜マジかよ……」
2「約束は守れよな?笑」
「分かってるって」
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ー
「あ、あの……」
「ご、ごご要件はな、なんでしょうか?」
「……!?」
「あのさ……」
「俺と付き合ってくれ……!」
「……うぇ?!」
「本気ですか?!」
「ああ、本気だ……!」
「な、ならいいですけど……」
「ほんと?ありがとうな!」
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ー
1「はは!あれは本気だと思っちゃうでしょ笑」
2「可哀想!笑」
2「お前、イケメンだしな笑」
「な!俺の演技すごいだろ?」
1「1週間、根暗女と付き合うの頑張れ笑」
1「じゃあな!」
2「またな!」
「おう、じゃあな」
「…………」
「…………っ」
「(あの子……可愛いかったぁあー!//)」
「(向かい合わせになったとき
前髪の隙間からめっちゃ可愛い顔見えたし……//)」
「(告白したとき
めっちゃ赤面してたし//……可愛すぎだろ……)」
「……付き合うとか普通に幸せだろ……」
「…………」
「スゥーッ……どうしよ……」
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ふざけた告白からのガチ恋好きっす……
「海へ行かない?」
「暑いしね……気持ちいいと思うよ?」
「行く……」
「うん、じゃあ行こうか」
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ーー
ー
〜海〜
「うわぁ〜、やっぱり綺麗だね」
「人も沢山いるけど大丈夫?」
「うん……」
「じゃあ下ろすからね」
「……」
「水着姿可愛いね」
「……」
「浜辺行こうか」
「海に浸かりたい?」
「(首を横に振る)」
「わかった、パラソルの下に降ろすね」
「ん……」
「……!」
【もぉ〜ちょっとまってよ!】
【ハハ、怒った顔も可愛いな〜】
【もぉ〜恥づかしいからやめてよぉ〜バカ!】
「何か飲みもの買ってくるけどかにがいi……!?」
「ちょ、どうしたの!?」
「どこか痛い???!」
「う…っう……ごめん…ぐすっ……なさい……」
「どうしたの?」
「歩けないから……迷惑かけてる……」
「全然そんなことないよ?」
「しょうがないよ……事故でそうなっちゃったんだし」
「嘘つかないでいいよ……」
「あなたの……ぐすっ……人生の負担になってるし」
「どこに行くにも……あなたに負担をかけて」
「わたしのことばっかり気にかけさせちゃって」
「こんな女となんて別れた方がいいよ……」
‘‘ギュッ!’’
「!」
「そんなことない」
「今凄く幸せだよ?」
「君が生きてただけで幸せだよ?」
「そばにいてくれるだけで僕は幸せだよ?」
「笑顔になってくれたらもっと幸せだなぁ〜」
「ほんと?」
「ほんと」
「だから、君の大好きな海にきたんだよ?」
「何が変わろうと好きな人には笑顔でいて欲しいな〜」
「ありがとうっ……っ……うっ」
「全然、彼氏として当たり前だよ」
「泣きたいなら泣いて?」
「泣き止むまで待ってあげる」
「泣き止んだら、海に入ろうね」
「……うんっ」
「……ずっーと大好きだよ……」
お題:海へ