僕は君が泣いてるときが一番悲しい
そんな着飾った言葉が欲しいわけじゃない
私はただ、泣いてるときに大丈夫?って声をかけてほしいだけなのに、
ごめんね
そんなうわべだけの言葉もいらない
私はただ、一緒にいてくれるだけでいいのに、
そんなにみんな私を責めるのが好きなの?
なんでそんなに友達でいようとするの?
私の部屋の窓からは私に寄り添うような柔らかい光がさしていた
もう話しかけてこないで
そう言った、あなたは僕に鋭い眼差しを向ける
そっかもう潮時なのか
そう感じて僕は家を出た
彼女と別れて3年後僕は別な人と結婚そして子供ができた
はじめまして、今日から担当になりました、◯◯です
娘が通う学校の先生は元彼女だった
ぶぅーん飛行機だー!
翔!また危ないじゃない
ねえまま
なあに?
僕ね大きくなったらパイロットになりたい
そうねー そのためにはいっぱい飛行機のこと知らないとね
わかった!まま、僕パイロットになる!
うん ママも応援するね
あれから二十年後。僕は今たくさんの人が安全な旅を過ごせるように毎日頑張っています
今日の星は綺麗だね
彼が言った
ホントだね
私が言う
こんな日々が続けばいいのに
変な夢だったな
私は時々変な夢を見る
誰か男の人と一緒にいて、星を眺めて話すだけの夢
あんまり星とか見ないけど、いつも夢の中の星は一面に広がっている
だから嫌いではない
今日は席替えの日で、転校生が来る日
だからクラスのみんなはソワソワしている
私はあまり関係ないからそんなに興味はない
8時半のチャイムが鳴って先生が入ってくれば教室は静まり、みんな先生の後ろをみている
一瞬音が消えてまたすぐざわつき始めた
あの子かっこよくない?
それな、ちょっとジャニード系だよね
あんなイケメンきたら俺等も負けるわ
私でも顔が整ってるなと思うほど綺麗だった
カッコイイとかじゃなくてなんか妖精みたいに見えた
前から言ってた転校生だ
と先生が言った
「蘭上 夜空です」
透きとおるようなきれいな声で自己紹介をした
拍手がやんだあと先生が
じゃあひかりの隣でいいな
といった
。。。は?
何も気にせずに座る蘭上とは違い焦る私
なんでよりによって私の横?
「よろしくね」
静かな声で言った
よ、よろしく
そう言ったとたん、彼が突然泣き出した
ええ?!どうしたの?!
みんなが騒ぎ出す
「ううん、大丈夫」
心配かけておいてすぐに泣き止んだ
どういうこと?
私の心の中は騒ぎ出した