僕は男で、彼も男だ、彼のことは大切に思ってるし好きだ、でもそれは友情的なあれであって恋愛的なものではない、ほんとに? それがほんとだとしたら、なんで僕はあのとき彼の腕を引いたの? 他の人と話しているのが嫌だった?距離が近すぎたのが嫌だった? これは嫉妬? 僕は、僕以外に微笑みかけないでほしいと思ってたの? じゃあこれは独占欲? いやでもこれがすべて恋愛に直結するわけじゃない? 友達間でも嫉妬とかこういうのはあるの? そしたらこれは親友と距離が近すぎた故の一時のバグと受け取っていいの? これは友情としての感情なの? それとも僕は今の関係を壊したくなくて、そう思い込みたいだけで、彼のことを恋愛として好きなの? だって恋愛としてのすきを認めてしまったら最後、僕は彼をそういう認識として無意識にも連想させてしまう、今まで通りの心友として接するこたができなくなってしまう、ああでもこうやって考え始めてしまっていること自体認識を歪めていっているのか? じゃあ僕はどうすればいい? 友情なのか恋情なのか判断がつかない、中途半端に思考した感情を抱えていくのか? それならば答えを出してしまったほうが早い? じゃあこれはどっちの感情なの? 僕は彼をどう思っているの?
ああ分からない分からないわからない
終わらない問い #234
箱に詰めてその度に鍵をかけていったから。
今日も僕は感情をその鍵付きの箱からうまく出せずに愛想笑いでやり過ごす。
…大丈夫、まだ頬が上がるから。
秘密の箱 #233
「んー、無人島かぁ。行くとしたら何持っていきたい?」
「…帰りの船」
「ぶふっなにそれ笑笑、夢なさすぎじゃない?」
「帰れなくなったら困るでしょ」
「そりゃそうだけどさぁ…、えー…じゃあ僕は何持ってこうかなぁ。確かに帰れないの困るし僕も帰りの船かなぁ」
「2艘もいらないでしょーよ」
「…えっ」
「…え?」
無人島に行くならば #232
秋風に吹かれてこの想いも悴んでくれたなら
「…むりすぎて笑える」
秋風🍂 #231
それはなんでもないような、そんな1日。
「…最近なんかいいことあった?」
「え?」
「ずっと嬉しそうで、明るくなったから」
「え、気づいてた?…ぅわぁ…恥ずかし…」
そういって染めた頬で、照れたように斜め前に視線を落としては髪を耳にかけるきみだった。
何があったのか聞けないまま、胸の奥のざわめきを抑えるようにして隠す。
予感 #230