9/11/2024, 12:27:57 PM
カレンダーをちらりと視界に捉える。
きっとそれは死への道のりが記されたもの。
ぱらぱらとカレンダーのページをめくる。
…ああ、今年だけでまだこんなに生きなくてはいけないのか。
─カレンダー #61
9/10/2024, 11:55:04 AM
求めてしまうのは、その温かさを知ってしまっているから。
そんなもの、最初からなければなにも感じなかったのに。
ああ、もう。
─喪失感─ #60
9/9/2024, 12:38:54 PM
貴方には、世界一が何人いるのだろう。
貴方は言う。
きみが世界一好きだよ、と。
でも、私は知っている。
それを言う相手ははたくさんいるということを。
ああ、貴方の世界にひとつだけの存在になれたらな、なんて。
─世界に一つだけ─ #59
9/8/2024, 11:45:33 AM
心臓を初めて感じた瞬間だった。
鷲掴みにされて、そのまま握り潰されたようだった。
ただただ苦しかった。
ああ、好きになんかならなきゃよかった。
胸の鼓動は自分の中の奥の奥に呑み込んで、呑み込ませて、
……ああ、もう嫌だよ。
─胸の鼓動─ #58
9/7/2024, 11:55:38 AM
踊れ。踊れ。
最後の日まで好きなように踊りなさい。
可憐に踊るように人生を駆け抜けなさい。
その言葉がいつも怖かった。
じゃあこんな好きなように生きれてない人生って失敗作なのか、って。
果てしない。
海から海水を汲んでも、それは美しい青ではない。
空だってそうだ。
空の一部を切り取っても、そこが青を発色するわけではない。
海は、空は、果てしないからこそ、気が遠くなるほど広いからこそ美しい。
海や空のように、人生だって、そうだ。
一部だけに視点を置くと、何も美しくない。
遠い目で人生、というくくりで見るからこそ美しいのだ。
今が、過去が、未来が、ぱっとしないものでも。
人生って生き抜いたってだけで意味があるから。
今日も、生きれて偉いよって。
別に無理して踊るように人生を駆け抜けなくったっていいんだよって。
─踊るように─ #57