筆をとって、色をのせる
小さなカンヴァスの上
落とした色のなんと艶やかなこと
描いた風景は貴方と見たかった場所
彩った思いは貴方に伝えたかった事
絵の中にいる貴方は私の憧れ
焦がれ続けて、届かなかった
この世に二つとない一条の光だったのです
特別な日じゃないのに、
会いに来てくれてありがとう
綺麗なお花と美味しそうなお菓子
とっても嬉しい
どうか、泣かないで
わたしには、どうしようもできないの
あなたの隣にいるのに、
なにもしてあげられない
泣かないで、泣かないで。
大切なあなた。
あなたは、雨のなかで立っている。
ぬれてしまって、
さむくて、ふるえてる。
かたをふるわせて、
雨がほっぺたを伝って落ちていく
雨よ、雨。
どうぞ止んでおくれ。
わたしは、かさなどもっておりませんから、
あなたにさしてあげられないのです。
日記を書こうとすると、
いっとう、素敵な言葉で書きたくなる。
悩んで、悩んで。
思いつかなくて、諦める。
選んだ手帳もまっしろのまま
せっかく残すなら、
嫌な気持ちじゃなくて
嬉しかったことを残したい。
そんなことを考えて、
今日も増えるのは落ちたインクの染みだけ
目を合わせて
視線を絡ませて
お互いに向き合ってるはずなのに
心だけが正反対を向いている
不毛だね。
寂しいね。
でも、お互いに強情だから、
ずっとこのままなんだろうね。