春宵

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5/6/2024, 10:35:00 PM

『 明日世界が終わるなら 』


明日世界が終わるなら「最期に君に会いたい」なんて言わないよ

いろんな喜怒哀楽を共に過ごして見せ合った
君の最期の感情ももちろん見たいと思うけれど

明日世界が終わるなら「最期に君に会いたい」なんて言わないよ

会えば僕は終わりを嘆き悲しみ怨むから
どうせ終わる世界なら君に会いたいなって思いながら逝きたい

8/17/2023, 12:34:34 AM

『 誇らしさ 』

大会で好成績なヤツがいたら学校の誇りだとか。
すごい有名人がいて地元の誇りだとか。
正直、ピンと来ない。

だって凄いのはそいつで、自分じゃない。
どんな偉業を成し遂げたとしても、誇らしさは本人のもの。
あるいは、その偉業をサポートした存在たちまでのものと思う。

どっちにしろ、僕は大会で上位に入れる選手でもないし、有名人でもない。
『誇らしさ』なんて僕には縁のない話。
そう、思っていた。
でも僕は、今日初めて小さくて大きな『誇らしさ』を手に入れた。

―――君が僕を『すごい』と言ったから。

7/31/2023, 1:34:48 PM

『 だから、1人でいたい 』


新しい街で暮らし始めて3ヶ月。
僕は、1人で過ごす時間が好きになった。

君はあの街に。
僕はこの街に。

容易く会える距離ではないけれど。

出がけに降りだした雨を。
青空に立ち上る入道雲を。
帰路に背負った夕焼けを。
ネオンより輝く星たちを。

新しい街で見上げながら、君の街まで続く空を想う。
そういう時間を、愛おしく想う。

ーーーだから、僕は1人でいたい。

7/17/2023, 5:43:51 AM

『 空を見上げて心に浮かんだこと 』


“雨が降ると憂鬱だ”

何故、って言われるとよく分からないけれど、私もやっぱりそう思ってた。
「そういうものだって刷り込まれてるから、そう感じる」
そんなこと言うキャラクターを、どこかで見た気がするけれど。
自分以外の誰かが言った価値観だって、私がそう感じるなら私の想いだもの。
だから“雨が降ると憂鬱だ”って思ってた……けれど。

―――彼は、雨男だ。

毎日会える距離じゃない。
1年に一度会えるかどうかの、遠い憧れの存在だけれど。
彼を知ってから、雨降りの日は憂鬱じゃなくなった。
朝から降りだした雨空を見上げて、私は微笑む。

「ああ、彼は今日、絶好調に違いない」と。

7/15/2023, 3:12:58 PM

『 終わりにしよう 』


「終わりにしよう」って言われて終わりにできるような想いなら、
そもそも終わらせられないほど囚われたりはしなかった。
だからきっとまだ終わらせられずに囚われ続けるだろう。

―――だけど。

「終わりにしよう」って僕に言ってくれる君を、
そんな時、傍にいてくれる君を、僕はまた好きになった。

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