佐倉光潤

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12/29/2023, 10:23:12 AM

「みかん」

私は別にみかんが大好物ではない。

でも、冬にコタツで食べるみかんは好きだ。

コタツでぬくぬくしながら、爪を黄色くしながら、

特に何をするでもなく、ぼけっと食べるみかん。

多分みかんが好きというより、

コタツでみかんを剥いて食べようかなと思うくらい

時間にも心にも余裕がある日が好きなのかもしれない。

12/29/2023, 6:50:18 AM

「冬休み」

中学生の頃の国語の先生の言葉を今でも覚えている。

「数年お休みするのなんて、

長い人生の中では夏休みとか冬休みみたいなものよ。」

その先生は、その後すぐに家庭の事情でご退職された。

出会って関わったのは、長い人生の中のほんの一瞬。

でも、間違いなく数少ない私の恩師のお一人。

12/27/2023, 11:22:19 AM

「手ぶくろ」

かじかんだ手を温めてくれる彼はもういない。

別れたことに後悔はないけれど、

手に感じる寒さが勝手に寂しさを訴えてくる。

そんなことで寂しさを感じることが無性に嫌で、

今年頑張った自分へのご褒美に手袋を買った。

手袋をしてみた。してみたのだが…



「…寒さが原因の寂しさじゃなかったか」

本当の寂しさの理由なんか、知りたくなかった。

12/22/2023, 8:51:53 AM

「大空」

空を見上げて君を想う。

連絡先ももうわからないけど、

きっとこの空の下のどこかで元気だと信じてる。

それだけで、私も元気でいられる。

12/17/2023, 3:04:56 PM

「とりとめもない話」

私はじいちゃんばあちゃんっ子だ。

暇な日はわざわざ電車に乗って会いに行くほど。

別に特別なにかするわけじゃない。

でも、行くだけで喜んでくれる。

存在するだけで喜ばれるって何よりも幸せ。

冬は私とじいちゃんとばあちゃんでコタツに入って

とりとめもない話ばかりする。

何度も聞いたからオチまで全部わかってる話。

それでも毎回わざと初めて聞くかのように聞く。

二人が楽しそうに話してくれることが大事だから、

いつが最期になるかわからないから、

二人から聞いたとりとめもない話を忘れたくないから、

オチまで知ってるとりとめもない話を聞き続ける。

いついつまでも、この時間を忘れないように。

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