11/26/2023, 11:54:32 AM
「微熱」
ほんのり朱に染まった頬。
じんわり汗ばむ額。
潤んだ瞳で見つめるのは彼、、、
ではなく、無機質な天井。
「………さみし。」
11/26/2023, 10:18:58 AM
「太陽の下で」
いつか、太陽の下で君と笑い合えたなら。
そのときは、きっと君に好きだと伝える。
だけど、この夜のネオンのうるさい街にいる君は、
「嫌いだ」。
11/24/2023, 11:15:29 AM
「セーター」
渡せなかったままの編みかけのセーター。
毛糸の色も、手触りも、彼のことだけ考えてたから、
自分で着る気にもなれず、編みかけのまま。
あと数日で完成しそうだったのに、
もう一生完成しないまま引き出しの奥へ。
まだ捨てることもできないけど、
もう見たくもない編みかけのセーター。
11/24/2023, 10:50:50 AM
「落ちていく」
布団にもぐり、まぶたを閉じれば落ちていく。
深いふかい、まどろみの世界へ落ちていく。
今日あった嫌なことも、嬉しいことも、
全部振り払って落ちていく。
落ちて落ちて、まだまだ落ちて、
気づけば現から離れ、夢の世界。
憧れた初恋の人との甘酸っぱい恋模様から
サスペンスのようなスリリングな体験まで何でもござれ。
人の空想でできた世界に限界という言葉はない。
まばたきの一瞬のような、永遠に続く一生のような、
そんな夢から落ちていく。
落ちて落ちて、また落ちて、
現の世界に舞い戻る。
さあ、今日も今日が始まる。