そういえば他の選択をした場合の別の世界が
同時進行で複数あったりするのかなって
小学生のときよく考えていたっけな

とびきり偶然のような
もはや必然のような不思議な世界で
分岐の分岐の世界の何千何億分の一を
過ごしているのかなって
果てしなすぎて宇宙銀河コスモス

今日も残業するかバレー見るか悩んで
ピッと退勤して、バレーを選び
友達とラインで盛り上がりに盛り上がって
ローリングサンダーとか騒いで
久々にご褒美で買ってたアボカドを
切ったらまだ硬くて瓜として食べた


百億年の歴史が今もからだに流れてる
やたら歌った合唱曲は
今でもアルトパートのメロディで
私の中で生き続けている
なんだかんだ今があって
それがプラスでもマイナスでも
まぁなんだかんだで愛おしい
みんなみんな


岐路

コンビニの外の日陰で
アイスを立食いしている大人が3人ほど
そんなゆるい土曜の昼過ぎ

アイスに齧りつく瞬間
溢れないようにスプーンで掬う瞬間
夏が無垢をつれてくる
　

無垢

晴天の空よりも
白い曇り空の方が
反射を繰り返し
すごく眩しく感じることがある

完全な透明ではないけれど
光が散乱して遠くまで伸びていく感じ

子どものときと違って
私の目も完全な透明ではない
けどどこか遠くまで光を届けられる
透明でありたい


透明

ひんやりと、しっとりと
すぅーと優しく沁み込んでくる

気のせいかもしれないが
昼のエネルギーは
全部地面とか木とか建物たちが
吸い取ってくれた感じがして
地球は四角じゃなくてやっぱ丸だよなって
ちょっとだけ感じたりする

窓を開けると
真夜中の味がする


真夜中

信号待ちで上を見上げると
青い空に白い月が浮かんでて
透けた雲が漂っていて
私たち人間が生まれる
何千年も前から存在しているであろう
鳥が軽やかに高架を走る車を交わして
滑るように空を切って飛んでいて
世界は綺麗だと思った


風に身をまかせ