嵐が来るとわかっていて海に出るのは、そりゃ、死にに行くようなもんだ
絶対やっちゃなんねぇ

でもな、海に出ていて、嵐に巻き込まれることはある
運命ってやつだと思って諦めるか
いや。
何とかしようと足掻くんだよ
過去の記憶全部引っ張り出して
やれること全部やって
立ち向かうしかねぇ

たとえ嵐が来ようとも

海に出なきゃならねぇ
そんな理由があるのなら
身一つで行くんじゃねえぞ？

あらゆる伝を使い
過剰にも思える対策をし
よーく作戦を練ってから

生きて帰ることが、何よりも大事なんだ
そのためにやれることをしろ

決して死んでも良いなんて思うな

死ぬほどの覚悟は必要だがな

嵐が去った後の空は
そりゃもう晴れ渡って
知ってる景色とは全然違うぜ

風邪引いてしまって、約束してた花火、行けなかった

この鳥かごの中から出たいといつも思っていた
けど、出てしまった今
あの中はぬるくてあたたかい
何も知らなくて考えなくてすむ
楽な場所だった

今一番欲しいもの
怠けない心

昔からめんどくさい気持ちが常に心にあって
努力とか諦めないとか
すごく好きで続けられるとか
そういう気持ちになれない

そのまま歳だけ取っていって
今、なんにも取り柄のない人間になっちゃった

このめんどくさい気持ち
消えて欲しい

感性が違うのは当たり前なのに
バカにされていたと感じてしまう

使っているシャンプーはおばさんの使うやつ、と言われ
編んでいたミサンガは「え、ダサ」
気に入っていたシールは勝手に他の子のノートに貼られ
貼られた子は「こんなのやだ！」と秒で剥がした

いつも、いつも、ビクビクしていた