セミが歌う夏が終わり
季節はカボチャが
舞い踊る頃
店の片隅に並べられたカレンダー
今年の終わりを控え目に教える
そうか
もう今年が過ぎて行くのか
君が居なくなった今年が
君と別れたくはなかったよ
だけど『しょうがない』
人間はいつか還る
母なる海へ
母なる大地へ
父なる空へ
カボチャ乱舞が終わり
季節はサンタが
贈り物をする頃
店の片隅に並べられたカレンダー
今年の終わりを華やかに教える
そうか
まだ今年が残って居るよな
君と離れてしまった今年が
君と離れたくはなかったよ
だけど『仕方がない』
人間はいつか敢(あ)えなくなる
それが天の運命
それは大地の天命
それは抗えぬ宿命
君といたら毎日が永遠のように感じて
忘れていく
人は敢えなくなるものだと
人は儚く敢えなくなる事だと
そして君を喪って
初めて気付くのだ
人の一生は儚いモノだと
#カレンダー
君を喪った
喪失感を埋めるのは
時間しか無いのは分かっているが
どうしても探してしまう
それは
君を喪った事を
忘れたいからか
否定したいだけなのか
それとも、ただ
受け入れて、認めたくないだけなのか。
いつかは君が生きていた事も
遠い遠い記憶になってしまう
そんな喪失感に今は
ただ苛(さいな)まされている
今年の秋だ
#喪失感
君にしか歌えない
世界に一つだけの
優しい歌を
始まりは良くある店の片隅
何処からともなく
華やかな歌が聞こえて来た
その歌が聞きたくて
僕は何度、用も無いのに
店を訪れただろう
その声の主が知りたくて
僕は隣街のCDショップに走る
パソコンを持ってないんだ
スマホはあるけど通信料が
とんでもなく心配になる
ただ、それだけの理由さ
探す探す君の声を
願う願うもう一度
あの声にあの歌詞に
触れてみたいと
君にしか歌えない
世界に一つだけの
あたたかい歌を
ようやく見つけた店の片隅
大きなポスターに君の名前
『やっと逢えた』そう感じた
季節は冬なのに心は春
やっと逢えた必死に名を覚える
買ったばかりのCDを大切に抱いて
暗く淀んでいた僕の世界が
一気に澄み渡る
天気は雨 なのに心は晴れ
やっと見つけた逢うべき君を
買ったばかりのCDを開きながら
季節は冬 なのに心は春
やっと逢えた真夏の蝶を
君にしか歌えない
世界に一つだけの歌が
僕の心を華やかに彩る
#世界に一つだけ
青い風が吹き抜ける
ビルの隙間を
街路樹の間を
そして
人々の間を
その風を追って
キミは見果てぬ夢に
駆け出して行く
熱い胸の鼓動を糧(かて)として
一目散に進め
たとえ今、窮屈(きゅうくつ)な
世界だとしても、きっとどこかに
突破口は、あるはず!
青い風が舞い踊る
たくさんの光と
美しい緑の葉と
そして
人々の思いを乗せて
その風を追い風として
キミは奔(はし)る、奔る
一心不乱に
熱い胸の鼓動を糧として
一目散に進め
たとえ今、未来が見えなくても
必ず見えるさ走り続けていけば
ありきたりな応援(エール)だけどな!
キミの心のさじ加減ひとつで
世界の色は瞬く間に色を変える
熱い胸の鼓動を糧として
一目散に進め
たとえ今、暗闇に閉ざされても
絶対に光は射す、必ずだ!
使いふるされた応援だけどな!
ありきたりな応援だけどな!
間違いなく、キミの為に
だから届けよ、この応援…
#胸の鼓動
いま
キミの胸が踊るように
わくわくした感情を
始まりは何の変哲もない
一式の筆記用具
そこにキミは途方もない
『世界』を描くという
白いノートとシャープペン
真白な紙に世界が生まれる
キミの中にしか存在しない『世界』が
いま
心がドキッと踊るような
目が醒めるような感情を
たくさんの設定が生まれる
白いノートの真白い頁(ページ)に
たくさんの命が集う
キミの『世界』が生まれゆく
白いノートとシャープペン
真白な紙に命が生まれる
キミの中にしか存在しない『世界』に
たくさんの命の設定が
キミの世界を華やかに彩る
白いノートとシャープペン
真白な紙に世界が、命が生まれる
そして何故か僕とキミも
白いノートとシャープペン
真白な紙から生まれた
キミの『世界』のキミと僕
いつまでも一緒にいられたらいいね、と
キミは笑って物語を紡いでいた
title►白いノートとシャープペン
#踊るように
五月雨より☛最近、人格変わって居ります、多分w