テーマ「太陽のような」
君の隣はぽかぽかと暖かな日差しのようだ
君はいつもケラケラと楽しそうに笑う
君はいつだって僕のことを褒めてくれた
僕は自分に自信なんてなかったし、本気になるのも馬鹿らしいも思ってた
でも、君がそんなに褒めてくれるなら、君が、そんなに僕を見てくれるなら
結果はどうあれ
君に認められたいと思ったんだ
だって、君は太陽みたいな輝きを放つから
テーマ:旅路の果てに
病気がちな友人、悠里を連れて、最後の旅に出た。
悠里も俺ももう若くは無い。小さい頃から、病気がちだった悠里。そんな悠里から「最後だから君と旅がしたい」と熱烈に思いを告げられたのが3日前。
そこから、まさかこんなスピードで悠里と旅をすることになるなんて。周りの人達からの応援や、調達のおかげなのは言うまでもない。
みんなには頭が上がらないな…。
旅の終わりは、悠里の故郷「モリーオ」へ。
そこできっと悠里は最後の言葉を放つだろう…
「タイムマシーンがあったら過去と未来どっちに行きたい?」
遥は無邪気な笑顔を見せながら僕に聞く。タイムマシーンか。と呟いたあと沈黙する僕を不思議そうに見る彼女の視線に少しの気まずさを感じる。
タイムマシーンか……僕は君に会いたいな。過去のーー
そんなふうに素直に言えたら良かったけど、今の心地よい関係が壊れるのが不安だったから、無言を突き通して困ったように笑った。
「タイムマシーンなんて非科学的だからなぁ」
なんて、誤魔化しながら。
「颯太くんはいつもそう言うー!」
「そんなに変わってないかな?」
すっとぼけたような僕に、遥は「変わってないー!」なんて、ポカポカと僕の頭を叩く。
不思議と痛さは感じなかった。
君とまた笑って話せる時が来るなんて思ってもみなかったから。
僕の心は高揚していた。
けれど、君にはもう触れられないんだね……と寂しくなる。
もっとも、君に触れたことなんて1度もなかったな。
タイムマシーンがもしも本当にあるのなら、僕はきっと、君に告白をしたり、もっとがむしゃらに君へと想いを伝えられたのかもしれないな……。
君は1年前に亡くなったのだからーー
それでも幽霊とか、幻覚でも何でも良かった。君とまた話せるのなら
ぽこん……ぽこん……
ぽこぽこっ……
僕の口から溢れた空気が
ぽこんと音を立てて、
空へと舞っていく
それが面白くて、面白くて
海の底で僕は息を吸ってはゆっくりと吐き出していく
横歩きになって歩いては、ぽこぽこと音を出していく
(🦀さんイメージ)
走る。走る。
息を切らして、がむしゃらに走り続けた。
喧嘩別れした君を、
大好きな君を、
一抹の不安で
焦りで
たった一度の喧嘩ですれ違った。
君がここから居なくなるなんて
知らなかったから
僕は君のそばにずっといるものだと思っていたから
謝ることもいつかできるの思い込んでいた
たった一瞬
それが叶わないものになるなんて思わないから
君に会いたくて
いまあいたくて
君を求めて走り続けた