#星座
久方ぶりに夜空を見上げた。
田舎の夜空ほど、無駄な灯りがなくて星が綺麗に見える。
その日は月が無く、ただ星だけが夜空に瞬いていた。
ふと学生の頃に少しだけ気になって調べたことを思い出した。
夏の大三角やオリオン座などの有名どころやアンドロメダ座にペガスス座など、少し調べれば知ることが出来る星座など。
今も探せば星座はそこにあった。
何年、何十年経とうとも変わらないように見える景色がそこにはあって、僕たちを見ている。
また気が向いたら空を見上げよう。そして、懐かしの友を探すのだ。
#踊りませんか?
それは大きい満月の夜だった。
ふと思い立って夜の散歩をしてた時、君に出会った。
君は1人で踊っていた。
クルクルと楽しそうに回りながら踊っていた。
それがとても楽しそうに見えて、僕も踊ってみたいと思ったんだ。
そう思ったら何故かするりと口から「踊りませんか?」と声が出てて、自分が1番ビックリしたよ。
だけど、あの時声を掛けて本当に良かった。
だってあれが最愛の君との出会いだったんだから。
#巡り会えたら
友達が欲しい。
そう思い続けて、早数十年。
結局、上辺だけの関係の友達なら出来たけど、本当の意味で、友達と呼びたい人は居ない。
ただ、人生百年時代と呼ばれる昨今。
もしかしたら今後、親友と呼べるまでの人に巡り会えるかもしれない。
そうポジティブに考えると、ちょっとだけ、まだ未来は明るい。
いつか、本当の友達が出来ればいいなぁ。
#奇跡をもう一度
僕にとっての奇跡は君と出会えたこと。
猫みたいな君は、フラッと僕の前に現れて、そしてまたフラッと目の前から消えてしまった。
僕が縋り付く前に。
僕もここから立ち去ることが決まった。
いつかまたどこかで君に出会えないかな。
出来れば、君から僕の目の前に再び現れて欲しい。
もしもそれが叶ったら、きっとそれは奇跡で、運命なのかもしれないね。
#たそがれ
十五夜の夜、俺は煙草を吸いながら月を見ていた。
丸いまぁるいお月様。
月なんて、久しぶりに見たな。
普段は何か用事がない限り部屋から出ないで仕事をしてるから、空なんか一々気にしてなかったけど、こんなに綺麗だったんだな。
久しぶりに月を眺めながら吸った煙草は、随分と美味かったかもしれない。