#踊りませんか?
それは大きい満月の夜だった。
ふと思い立って夜の散歩をしてた時、君に出会った。
君は1人で踊っていた。
クルクルと楽しそうに回りながら踊っていた。
それがとても楽しそうに見えて、僕も踊ってみたいと思ったんだ。
そう思ったら何故かするりと口から「踊りませんか?」と声が出てて、自分が1番ビックリしたよ。
だけど、あの時声を掛けて本当に良かった。
だってあれが最愛の君との出会いだったんだから。
#巡り会えたら
友達が欲しい。
そう思い続けて、早数十年。
結局、上辺だけの関係の友達なら出来たけど、本当の意味で、友達と呼びたい人は居ない。
ただ、人生百年時代と呼ばれる昨今。
もしかしたら今後、親友と呼べるまでの人に巡り会えるかもしれない。
そうポジティブに考えると、ちょっとだけ、まだ未来は明るい。
いつか、本当の友達が出来ればいいなぁ。
#奇跡をもう一度
僕にとっての奇跡は君と出会えたこと。
猫みたいな君は、フラッと僕の前に現れて、そしてまたフラッと目の前から消えてしまった。
僕が縋り付く前に。
僕もここから立ち去ることが決まった。
いつかまたどこかで君に出会えないかな。
出来れば、君から僕の目の前に再び現れて欲しい。
もしもそれが叶ったら、きっとそれは奇跡で、運命なのかもしれないね。
#たそがれ
十五夜の夜、俺は煙草を吸いながら月を見ていた。
丸いまぁるいお月様。
月なんて、久しぶりに見たな。
普段は何か用事がない限り部屋から出ないで仕事をしてるから、空なんか一々気にしてなかったけど、こんなに綺麗だったんだな。
久しぶりに月を眺めながら吸った煙草は、随分と美味かったかもしれない。
#きっと明日も
ただ起きて、ご飯を食べて通勤して、仕事をする。
何も考えずに、そのルーティンだけをこなす日々。
これで良いのかな、一生このままなの?そう思いはするけれど、最終的にはまた普段の日常に戻る。
最近は転職サイトとかが豊富らしいけど、今の仕事を辞めてまで、やりたいことなんかないし出来る事も無い。
別に今の仕事が好きなわけじゃない。でも、本当に私がしたいこと、それは多分叶わないから今の仕事で妥協して、生活をする。
今の仕事を辞めたい、とは思うけど、またスーツを着て就活をするなんて嫌で嫌で堪らなくて、1歩を踏み出せない。
あぁ、きっと明日も仕事を辞めたいと言いながら仕事をする。それが私の日常。