#やるせない気持ち
今日は君の誕生日。
だからという訳でもないけど、偶にはぼくが家事を全部やってみようと思ったんだ。
君は今日も仕事だと言うから、僕は一日有給をとって、普段半分こしてた家事を、やってみた。
掃除や洗濯に、誕生日のご馳走作り。
とっても疲れたよ。
だけど、君はいつも僕の倍以上やってくれてたんだね。それに気づいた僕は、なんて不甲斐ないのかとやるせない気持ちになったよ。
ごめんね、いつもありがとう。
これからはもっと家事をするよ。君だけに負担が行かないように。君と同じかそれ以上にやってみせる。
だから、僕を見捨てないでね。
#海へ
海へ行こう。そう言い出したのは僕か君、どっちだったかな。
暑い夏の日のこと。
あの日に海に行かなければ、僕は体が動かなくなることはなかった。
君と、永遠の別れになることなどなかった。
だから僕は、海が、夏が嫌いだ。
君との別れの原因になった時期だから。
#裏返し
君のことなんか大嫌い
あなたの事がだーい好き!
これは僕が君や周りに贈る言葉。
僕の言葉は裏返し。
本当は君のことが大好きで、周りのことは大嫌い。
君を目の前にするといつも思ってることと逆のことを言っちゃうし、嫌いな人相手でも、僕は大人だから、余計な波風を立てないように思ってもないことを言ってしまう。
君にこそ、大好き、この一言を贈りたいのにな。ごめんね、こんなのが君の恋人で。
#鳥のように
鳥のように空を自由に飛べたらどれだけ楽しいだろう。
いつか、自分の足で色んなところに行けたらいいな。
だけど、それはきっと叶わない夢。
いや、叶うかな?
僕が死ねば。
毎日、真っ白いベッドの上で寝転んで、窓の外を眺める。
あぁ、鳥になりたい。
#さよならを言う前に
さよならを言う前に君は僕の前から消えてしまった。
昨日も面会時間ギリギリまで居座って君と話してたのに。君の体調の変化に気付けなかった。
「さよならぐらい、言わせてよ、、。」
僕に黙って逝った君。
この罪は重いよ。だから、きっとそちらで待っていて。
君の知らないこと、知らないもの沢山思い出として持っていくから。
その話を聞き終えるまで、君を離さないから。
僕が死ぬまであと何年かな。
待っててくれなきゃ許さないからね。