神埜

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8/15/2023, 3:08:39 PM

#夜の海

昏い、夜の海辺で1人歩く。

昏くて怖いのに、1人で歩いていると周りに人が居ないことに安心出来て、心が軽くなる。

明日もまた仮面を被らなきゃ。
良い子の仮面、変な子の仮面、可愛い後輩の仮面。

疲れた、今日も疲れた。

このまま海に沈んでしまおうか。

なんて、それすらできない臆病者の俺は、明日もきっと1人でここを歩くだろう。

8/15/2023, 1:02:57 AM

#自転車に乗って

自転車に乗っているとどこまでも行けるような錯覚に陥る。

風に乗って、走って走って走る。

楽しい、その感情が自分の心を占めるけれど、自転車から降りた瞬間、何してたんだろって虚無に陥る。

少しぐらい、錯覚に支配されたままでも良かったなぁ。

8/12/2023, 3:26:00 PM

#君の奏でる音楽

風に乗って、バイオリンの音色が聴こえる。

優しくて暖かい。君の奏でる音色。

こうやってこの音が聴けるのが僕だけだと思うととても心地良い。

これからも僕だけが聴き続けられたら良いのにな。

8/12/2023, 7:09:39 AM

#麦わら帽子

風に吹かれて飛んでいったあの麦わら帽子は今どこにあるのか。

誰も、誰も知らないところで朽ちているのか、はたまた誰かが見つけて使っているのか、どこかへ落し物として届けられているのか。

分からない。

だけど、それはそれで良い。

きっとそれも『運命』というもののひとつだから。

8/11/2023, 1:34:26 AM

#終点

走って、走って、たまに歩いて、また走る。

そんな風に走り続けた人生ももう終わり。

今まで、走ってきた中でたくさんの人と出会い、そして別れてきた。

今ここに居るのは、その時に別れなかった人とその人との間にできた子供。

子供も、また結婚して、子供が出来た。

今では俺も立派な、と言えるかは分かんないけど、爺様だ。

このまま、妻が、子供夫婦が、孫が、彩り溢れる素敵な人生を歩めますように。

俺は人生の終点からそう願わずには居られない。

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