子供のままで

　子供の頃は、早く大人になりたいと、なぜか大人に憧れていた。それが、二十歳を過ぎて今、どうだろう。大人なんてちっとも楽しくない、とまでは言わないが、大人って大変だ。働いたり、税金を払ったり、上下の人間関係に頭を悩ませたり。税金のことなんてわからなかった私が、一丁前にコンビニで支払っているんだから、おもしろおかしな光景だ。
私たちはもう子供には戻れない。これからの人生を自分が決めた選択で大人になっていくしかない。

明日世界が終わるなら

　もし世界が終わるなら、明日の何時何分に終わるのだろう。終わるって、隕石が大量に落ちてくるとか？それでみんな死んでしまうとか、そういうことだろうか。
　急に、明日世界が終わるなら？なんて言われてもやりたいことが多すぎて、今日中に終わらせることはできないと思う。だったらなにをすればいいのだろう。
　いや、その前にそんなことは考えたくない。考えない未来にしていけたらいいのに。

君と出逢って

　君と出逢って毎日幸せだった。かっこよくて、字が綺麗で、歌声が素敵で、話す声が男らしくて。でも私は多分、あなたの外見しか見れていなかったような気がする。内面は、見たことはあったけど、多分深く触れてこなかった。雑誌を買っても、まずはビジュアルを見て、内容を読んだのは本当に少なかった。そんな私がこれからもあなたを想っていてもいいのだろうか。もっと彼のことをちゃんと知っていて、どこまでも着いて行く人は大勢いる。
　ファンクラブ抜けた方がいいのかしら、と最近悩んでいる。でもライブは一度でいいから行きたい。

耳を澄ますと

　見ていた動画を止めて、耳を澄ますといろんな物音が聞こえる。冷蔵庫が唸っている音や、お風呂場から、緩く閉めてしまったのか水が一滴一滴落ちる音、2階からお母さんが使っているミシンの音。外からはバスの勢いよく走り出す音。
　生活の中で意識して耳を澄ますことはないけど、意外とうるさい。でも案外悪くない。

二人だけの秘密

　小学生ぐらいのとき、他の人には知られたくないけど、仲の良い友達には話したい！みたいなことがたくさんあった気がする。好きな人のこととか、難しいと言われたテストの点数が良かったこととか。
　「誰にも言わないでね」と言ってから内容を話すのに、次の日には話していなかったはずの友達が知っている、なんてこともよくあった。あの時、「誰にも言わないでね」じゃなくて、「二人だけの秘密ね」と言って、あなただから話すんだよ感を出せば変わっていたのかな､､､なんてふと今思ってしまった。