届かぬ想い
私は高校生のとき、担任の先生が好きだった。先生と生徒じゃ付き合えないと思う前に、先生は結婚していた。でも、名前を呼ばれたら肩が跳ねて、目が合うとドキドキして。クラスのあるグループとあるグループが衝突していると、先生は時々、私に「最近どうなのか」と聞いてきた。そんないい情報を教えるほど知らないのに。
バレンタインの日、クラスの陽キャからもらったのか、出席簿を入れているかごにチョコらしきものが入っていた。陽キャのその子は別に好きとかじゃなくて、ノリで渡したのだろう。先生と仲が良かったから。私もノリで渡すことができれば良かったのに。
先生が帰りの終礼の時に、全員の前で「実は3人目が産まれたんよ」と言ったときは、もちろんめでたいことだから「おめでとう」と喜んだが、その隅で「別に聞きたくなかったな」と思っている自分もいた。
恋してたんだなと思い出す。今となってはいい思い出だ。私のは"届かぬ"というよりも"届かせぬ"と言う方が合っている気がする。
神様へ
私は神様という存在を信じている。けれど、神様に願い事をするのは、新しい一年が始まった、初詣の一回しかない。毎日、願い事は増えていくが、私は日々、自分で願い事を叶えている、、、のかもしれない。今年神様に手を合わせた内容は「今年も健康でありますように」だ。お金が欲しいとか、彼氏が欲しいとか、そういう願いは叶えていないが、解決はできている。神様に願い事をしなくても、自分でなんとかする力を持っているのだろう。それって、自分が神様ってこと?
神様へ、自分でなんとかできそうです。ただ見守っていてください。
遠くの空へ
いくら遠くといっても、私たちが見ている空は一枚の大きな大きな布みたいに繋がっている。それなのに、天気は場所によって違う。晴れているところがあれば、雨が降っているところがある。私たちは空の明るさによって、その一日の気持ちが左右されているかもしれない。
誰よりも、ずっと
君が悲しいときも、嬉しいときも、喜んでいるときも、辛いときも僕がずっとそばにいた。誰よりもずっとそばにいる、そう思っていた。僕の1番は君で、君の1番は僕、そうだと思っていたけど、他に好きな人ができたんだね。僕よりもずっと一緒にいたい人が見つかったんだね。
君のそばにいるのは僕じゃなかったか、、、。誰よりも君を理解していたかったのに、1番理解していないのは僕だったか。
僕が、誰よりもずっと、君のそばにいたかった。
星空の下で
「あの赤い星、動いてる!」
「え!?赤い星?動くわけ、、、ほんとだ!」
「でしょ!!」
「って、あれ飛行機だから」
「え」
飛行機に乗っている皆さーん、星空の下ではこんなことを思っていまーす