花束
三年付き合った年上の彼に、
「今日はちょっといいところに食べに行こうか」
と、ディナーに誘われた。そろそろかなと胸を躍らせていたけれど、きっと今日プロポーズされるんだろう。彼は仕事の終わりに来ると言っていたから、スーツなんだろうな。それに合わせて私もちょっといい洋服を着て、バッグを肩にかけて、お気に入りのヒールを履いた。香水なんかつけちゃったりして。
待ち合わせ時間、ちょうどに来てくれた彼に連れられて、ちょっといいどころじゃない、高級そうな、私みたいな庶民が入れないようなレストランに彼と一緒に入った。コース料理が出てくるたびにはしゃいでしまう私を見て、彼は優しく微笑んでいた。
レストランを出て、
「次はどこに連れて行ってくれるの?」
と聞くと、
「ちょっと待ってて」
と、言って私を置いてどこかに走って行った。レストランに忘れ物したのかなと思っていると結構すぐに戻ってきた。彼は何かを隠しているのか、右手を後ろにまわしている。
「ごめん、お待たせ。あの、これ、、、俺と結婚してください」
彼は息切れしたままの声で一本の赤いバラを差し出した。
「ごめん、100本のバラの花束でプロポーズされるのが夢って言ってたのに、なかなか勇気出なくて恥ずかしくて買えなかった。本当にごめん」
確かに、100本のバラの花束を渡されて結婚しようと言われるのが小さい頃からの夢だった。でも想像の100本のバラよりも彼からもらった一本のバラの方がとても綺麗だと思った。
「もちろん!大好き」
スマイル
無理して笑わなくていいんじゃない? どんな時でも笑顔になることが正義ってわけじゃないんだから
不意に出るあなたの笑顔が好きなんだよ
どこにも書けないこと
どこにも書けないことはここに書いてみてね!っていう意味なのかもしれないけど、どこにも書けないことはここにも書けないでしょう
私は書かない
時計の針
時間が足りない!お願い、止まってくれない?
無理です
一生のお願いって言っても無理なの?
無理です
本当に?ほんの数時間でいいの!
だから無理だと言っているでしょう 無理なものは無理な
んです
ちょっとの時間だけでも止まれないのかしら
はい
もう!融通がきかないわね、前に進むことしかできないの
ね!
はい 私は戻ることも止まることもできないのです 前に
進むことしか、、、
溢れる気持ち
推しを見た時
「あーだるいだるい、私の財布を破産させる気?」
かわいい動物を見た時
「何!!これ!かわい」
美味しいものを食べた時
「うま」(白目)
お昼まで寝過ぎた時
「やらかしたよ、1日終わるわ」
運転してて、急な車線変更をされた時
「はあ?タイミング間違ってるやろ!だったら最初からこっちの車線にいろ!」
好きな音楽を聴いてる時
「まっじで天才やん」
全部心の中の気持ちが溢れて言葉になる。