別れ際に #14
彼と付き合って初めて迎える今日。
付き合った、と言っても特に今までと変化はなく、何気ない会話をして下校する。
「…あ、じゃあ」
彼の家の近くに着いたみたいだ。
「うん、ばいばい」
世の恋人たちはこの別れ際でハグなどするのだろうか。でも付き合って1日だし…?いろんな思いが頭の中でぐるぐるする。
次からは勇気を出してみようかな。
今日も大好きだったよ
声が聞こえる #13
はー、今日も疲れた。
終礼の合図と共に一日の終わりを感じる。部活に所属していない私は、特にやることもないのですぐに教室を出る。
玄関についたらまず周りを確認。「彼」がいるかもしれないから。…うん、いないみたい。
友達と少し喋り、そろそろ帰ろうかと足を歩かせたところだった。聞き覚えのある声が後ろから聞こえる。
振り返ろうとしたら私の横を颯爽と通る彼。不意に現れた彼にびっくりして、私は思わず手で顔を覆ってしまう。
毎日どこかで会えたらなぁ、なんて思っているけど実際会ってしまったら、恥ずかしくて目も合わせられないのがオチ。
あなたの姿を見かけられただけで嬉しいよ。
今日も1日お疲れさま
秋恋 #12
君と迎える初めての秋。
まだ目が合うと照れてしまう私、きっと今の頬は紅葉のように赤らんでいるのだろう
大事にしたい #11
この世に人は沢山いるけれど この人のこと大事にしたい って思える人は限りなく少ないと思う。
でも私は今、そんな人に出会ってしまっている。
誰よりも大事に、大切にしたい。私がずっと面倒を見てあげたい。私が、私だけが彼のこと____
…なんて、恋人でもない私の気持ちがでしゃばってしまう。
いつか、彼の特別な存在になれるかな、
君からのLINE #10
今日もまた君からのLINE。内容は至ってシンプル。
世間話や学校のこと、趣味のこと。こうしたやり取りが毎日続いている。でもみんなによーく考えてほしい。毎日LINE出来るのが当たり前じゃないってことを。
君からくるLINEの通知、ふとした時から来なくなったら?
そうだなあ、私はとても悲しむと思う。
通知が鳴る度に反応して、確認してみたら他の人だったり、ゲームの通知だったり。会えない時間は不安だから連絡を取り合いたいよね。女の子はきっとみんなそう思うはず。
«ピロン»
あっ!
今日もまた君からのLINE。